© Na-Young Lee
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© Felix Broede
ARTIST
VIOLIN

Ye-Eun Choi

イェウン・チェ

ダイナミックな響きと力強く豊潤な音色、感受性と細やかなニュアンスを携えた独自の演奏スタイルを持ち、華やかで表現豊かな叙情的趣と超絶技巧をも兼ね備えた、ソリスト、室内楽奏者として高い評価を得ているヴァイオリニスト。

2005年、16歳のときにアンネ=ゾフィー・ムターにその才能を見出され、以来ムターは指導者として彼女をサポートしている。ムターは彼女について以下のように述べている。『彼女は、独自の自己表現方法を確立している音楽家です。他の誰とも似つかない一度聴けば彼女のものとわかる独特のサウンドで、音楽の中に極めて直感的な感情を宿すことができるのです。これこそまさに、絶対的にソリストに求められること。ただ曲を演奏する人ではない、その作品を自分から湧き出てくるものとして表現する演奏家です。才能あるヴァイオリニストたちの中でももっとも優れた演奏家だと思います。』

2016/2017年シーズンのハイライトには、アンドリュー・マンゼ指揮ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団との韓国ツアー、ヤニック・ネゼ=セガン指揮ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団とのオランダ/イタリア・ツアー、クリストフ・エッシェンバッハ指揮バンベルク交響楽団とドイツのトリアー・フィルハーモニー管弦楽団へのデビューなどが挙げられる。また、シュロス・エルマウで開催されたヴェルビエ音楽祭のアニバーサリー・コンサートに出演したほか、年間を通してムター・ヴィルトゥオージのメンバーとしてツアーに参加した。

2015/2016年シーズンには、マンフレッド・ホーネック率いるモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団との共演でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番、ケヴィン・ジョン・エデュセイ指揮ミュンヘン交響楽団とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61を演奏したほか、ムターとアンネ=ゾフィー・ムター財団の奨学生たちとともにアメリカ、イギリス、ヨーロッパ・ツアーに参加した。また、ドイツとアメリカでリサイタルを行った。

2009年にアラン・ギルバートの指揮でニューヨーク・フィルハーモニックにデビューを飾った後、マイケル・ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団、ウラディーミル・フェドセーエフ指揮チャイコフスキー交響楽団、ベルリン放送交響楽団、ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ミュンヘン交響楽団、シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団、ニュルンベルク交響楽団、ノールショピング交響楽団、ピッツバーグ交響楽団、NHK交響楽団、東京交響楽団、上海交響楽団といった世界のあらゆる一流オーケストラと共演を重ねている。また、アンドレ・プレヴィン、アラン・ギルバート、ウラディーミル・アシュケナージ、マンフレッド・ホーネック、ケント・ナガノ、シャルル・デュトワ、マイケル・フランシス、クリストフ・エッシェンバッハ、ウラディーミル・フェドセーエフ、ユーリ・バシュメット、クリスチャン・バスケスら著名な指揮者たちと定期的に共演している。ケネディ・センターでのリサイタルでは、エッシェンバッハがピアニストを務めた。

音楽祭からの招きも数多く、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、ドレスデン、モーリッツブルク、ヴェルビエ、エヴィアン、ラ・フォル・ジュルネなど世界各地の音楽祭で演奏している。

ソウル生まれ。現在はミュンヘン在住。10歳でソウル・フィルハーモニー管弦楽団にオーケストラ・デビューを果たし、2004年よりミュンヘン音楽大学でアナ・チュマチェンコに師事した。

輝かしい受賞歴の中でも2007年全米オーケストラ連名によるライジング・スター賞と、2013年ヨーロッパ文化賞のヤング・アーティスト賞は特筆に値する。2013年にはドイツ・グラモフォンにレコーディング・デビューし、メンデルスゾーン、シューベルト、プロコフィエフの作品を収めたアルバムをリリースした。また、ローランド・ヴィラゾンがホストを務めるドイツのテレビ番組『Stars von Morgen (明日のスター)』にも出演している。

使用楽器は、1765年製のJ.B.ガダニーニによるパルマ。

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