Opera "The Great Wave"
Dai Fujikura & Harry Ross
©Scottish Opera
DATE
2026.2.12thu.
19:15
2026年2月12日(木) 19:15 開演(18:30 開場)
VENUE
Glasgow/Theatre Royal Glasgow
PROGRAM
- 藤倉大(作曲)/ハリー・ロス(台本)
- オペラ「The Great Wave」
Scottish Opera / KAJIMOTO
Support: Agency for Cultural Affairs, Government of Japan / Japan Arts Council
DATE
2026.2.14sat.
19:15
2026年2月14日(土) 19:15 開演(18:30 開場)
VENUE
Glasgow/Theatre Royal Glasgow
PROGRAM
- 藤倉大(作曲)/ハリー・ロス(台本)
- オペラ「The Great Wave」
Scottish Opera / KAJIMOTO
Support: Agency for Cultural Affairs, Government of Japan / Japan Arts Council
DATE
2026.2.19thu.
19:15
2026年2月19日(木) 19:15 開演(18:30 開場)
VENUE
Edinburgh/Festival Theatre Edinburgh
PROGRAM
- 藤倉大(作曲)/ハリー・ロス(台本)
- オペラ「The Great Wave」
Scottish Opera / KAJIMOTO
Support: Agency for Cultural Affairs, Government of Japan / Japan Arts Council
DATE
2026.2.21sat.
19:15
2026年2月21日(土) 19:15 開演(18:30 開場)
VENUE
Edinburgh/Festival Theatre Edinburgh
PROGRAM
- 藤倉大(作曲)/ハリー・ロス(台本)
- オペラ「The Great Wave」
Scottish Opera / KAJIMOTO
Support: Agency for Cultural Affairs, Government of Japan / Japan Arts Council
オペラ「The Great Wave」
北斎としてしられていた芸術家の生涯に基づく全5幕のオペラ
江戸時後期の浮世絵師で、代表作「冨嶽三十六景」により世界的に知られる葛飾北斎(1760–1849)は、斬新な構図と色彩表現によって風景画や人物画、春画など幅広いジャンルを手がけ、西洋の印象派絵画にも多大な影響を与えた。その北斎の芸術と人生に焦点をあてた新作オペラが誕生する。
作曲は世界的に評価の高い藤倉大。台本には藤倉と20年間にわたり数々のコラボレーションをしてきたハリー・ロス。そして演出家には、SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督を務め、演劇やオペラなど幅広い作品の演出を手掛ける宮城聰を迎え、本作品はスコティッシュ・オペラにより2026年2月にグラスゴー(スコットランド)で世界初演される。
主役となる葛飾北斎役には、歌手だけでなく俳優としても活躍するバリトン歌手の大山大輔が抜擢。また北斎の娘である応為役は2023年BBCカーディフ国際声楽コンクール「キリ・テ・カナワ聴衆賞」受賞のソプラノ歌手ジュリース・ロツァンノ・ロロンが歌う。

藤倉 大(作曲)
Dai Fujikura, Composer
大阪生まれ。15歳で単身渡英しJ.ベンジャミンらに師事。1998年セロツキ国際作曲コンクールに当時最年少で優勝。これまでにロイヤル・フィルハーモニック作曲賞、国際ウィーン作曲賞、パウル・ヒンデミット賞、第57回/第63回/第67回/第70回尾高賞、第19回芥川作曲賞、中島健蔵音楽賞、エクソンモービル賞、2017年ヴェネツィア・ビエンナーレ音楽部門銀獅子、2019年文化庁芸術選奨文部科学大臣賞等を受賞。オペラの国際評価も高く、2015年にシャンゼリゼ劇場、ローザンヌ歌劇場、リール歌劇場の共同委嘱によるオペラ《ソラリス》を世界初演。20年には自身3作目のオペラ《アルマゲドンの夢》を新国立劇場で世界初演した。17年から東京芸術劇場で開催の「ボンクリ・フェス」アーティスティック・ディレクターを務める。近年の活動は多岐に渡り、リモート演奏のための作品発表や、テレビ番組の作曲依頼も多数。録音はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルや自身主宰のMinabel Recordsから、楽譜はリコルディ・ベルリンから出版。

ハリー・ロス(台本)
Harry Ross, Libretto
ハリー・ロスは、多様な専門領域をまたぐアーティスト、作家、プロデューサーである。その活動の場は、オペラ、パブリック・レルム(公共空間領域)・プロジェクト、ソーシャリー・エンゲージド(社会参加型)・パフォーマンスなど、実に幅広い。作曲家の藤倉大とは、台本作家および作詞家として共同作業を行ってきた(《アルマゲドンの夢》、《The Great Wave》)。また、ROH2(英国ロイヤル・オペラ・ハウス・コンテンポラリー部門)、スポレート音楽祭(イタリア)、シェイクスピアズ・グローブ座、ブリティッシュ・カウンシル、英国国立公文書館、ナショナル・トラスト、ロンドンの映像会社シークレット・シネマなどで、ディレクターやプロデューサーを務めてきた。2021年から2024年にかけては、スコットランドで英国陸軍のアート&エンゲージメント・プログラムを率い、フリンジ・ファースト賞とスコティッシュ・アーツ・クラブ賞を受賞。現在は、英国陸軍のクリエイティヴ・プロダクション部門でスペシャリスト・アドバイザーを任され、アングリア・ラスキン大学の退役軍人&家族研究所で上級客員フェロー(研究員)を務めている。さらに、ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ(英国王立芸術協会)、スコットランド古美術協会、英国王立公衆衛生協会のフェローでもある。エディンバラ市の「奴隷制&植民地主義遺産の再検討実施団体」のメンバーとしてボランティア活動にも励んでおり、地元の教区教会の聖歌隊員でもある。

スチュアート・ストラットフォード(指揮)
Stuart Stratford, Conductor
その「強烈な傾注とエネルギー」(『テレグラフ』紙)と「切れ味鋭い」指揮(『タイムズ・リテラリー・サプリメント』誌)で定評のある指揮者スチュアート・ストラットフォードは、2015年にスコティッシュ・オペラの音楽監督に就任した。2023/24年シーズンには、スコティッシュ・オペラ管弦楽団を率い、フランス名作選(ビゼー、グノー、マスネの作品)やR.シュトラウスの《ダフネ》などを演奏会で指揮。同シーズンにはスコティッシュ・オペラで《セビーリャの理髪師》と《椿姫》の上演をオーケストラ・ピットから支えた。これまでにスコティッシュ・オペラはもとより、英国ではイングリッシュ・ナショナル・オペラ、オペラ・ノース、ウェールズ・ナショナル・オペラ、オペラ・ホーランド・パーク、バーミンガム・オペラ・カンパニー、エディンバラ国際フェスティバル等、英国外では、フィンランド国立歌劇場、エストニア国立歌劇場、香港などにも客演している。また、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、BBCフィルハーモニック、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロンドン交響楽団、バーミンガム市交響楽団などのオーケストラにもたびたび招かれ指揮している。

宮城 聰(演出)
Satoshi Miyagi, Director
演出家。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督。静岡県コンベンションアーツセンターグランシップ館長。東京大学で小田島雄志・渡邊守章・日高八郎各師から演劇論を学び、1990年ク・ナウカ旗揚げ。国際的な公演活動を展開し、同時代的テキスト解釈とアジア演劇の身体技法や様式性を融合させた演出で国内外から高い評価を得る。2007年4月SPAC芸術総監督に就任。自作の上演と並行して世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を次々と招聘、またアウトリーチにも力を注ぎ「世界を見る窓」としての劇場運営をおこなっている。2017年『アンティゴネ』をフランス・アヴィニョン演劇祭のオープニング作品として法王庁中庭で上演、アジアの演劇がオープニングに選ばれたのは同演劇祭史上初めてのことであり、その作品世界は大きな反響を呼んだ。他の代表作に『王女メデイア』『マハーバーラタ』『ペール・ギュント』など。近年はオペラの演出も手がけ、2022年6月フランス・エクサンプロヴァンス音楽祭にて《イドメネオ》、同年12月にはドイツ・ベルリン国立歌劇場における初の日本人演出家として《ポントの王ミトリダーテ》を演出。2017年・2023年に歌舞伎座で『マハーバーラタ戦記』(尾上菊之助主演)を演出。2004年第3回朝日舞台芸術賞受賞。2005年第2回アサヒビール芸術賞受賞。2018年文化庁芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2019年フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。2023年第50回国際交流基金賞、ルネサンス・フランセーズ栄誉賞フランス文化普及賞を受賞。

大山 大輔(葛飾北斎役)
Daisuke Ohyama, Hokusai Katsushika
東京藝術大学首席卒業。同大学院修士課程オペラ科修了。
2008年、佐渡裕芸術監督プロデュース兵庫県立芸術文化センター《メリー・ウィドウ》のダニロ役で鮮烈なデビューを飾って以降、“井上道義×野田秀樹”による《フィガロの結婚》フィガ郎や、手塚治虫原作・宮川彬良作曲 歌劇《ブラック・ジャック》タイトルロール、異彩を放つシアターピース、バーンスタイン《ミサ》でのセレブラント等、独自性の強い作品での主役として圧倒的な存在感を示している。 また、役者として近松門左衛門原作:音楽劇『冥途の飛脚』での忠兵衛役、三島由紀夫:近代能楽集『葵の上』若林光役、劇団四季ミュージカル《オペラ座の怪人》でのタイトルロールとして客演するなど幅広く活躍し、その多彩な経験と独自の表現力から、台本執筆、MC・ナレーション、歌唱・演技指導にも定評がある。2023年初演、日越外交関係樹立50周年記念 新作オペラ《アニオー姫》の演出・戯曲・作詞(日本語)を務めた。 洗足学園音楽大学ミュージカル・声楽コース講師、カクシンハン・スタジオ(演劇研修所)講師。日本声楽アカデミー会員。

スコティッシュ・オペラ
Scottish Opera
1962年に指揮者サー・アレクサンダー・ギブソンにより創設された。スコットランドの国立オペラ・カンパニーであり、同国最大の舞台芸術団体である。スコットランド各地の劇場および野外にて、さらにはオンライン上の世界中の観客に向けて、可能なかぎり高い水準のオペラ上演を行おうと尽力している。最初期のオペラから、世界初演をになう新作委嘱作品まで、幅広いレパートリーをほこる。スコティッシュ・オペラのピットに入るスコティッシュ・オペラ管弦楽団は1980年1月に設立された。スコットランド各地の多くの人びとにオペラを届けるべく、積極的にツアーを行っており、その内容は、演出付き舞台上演、演奏会形式、特別なアレンジによる30分の「ポップアップ・オペラ」、人気レパートリーの抜粋を集めた「オペラ・ハイライト」など、実に多彩である。これは、ヨーロッパのオペラ・カンパニーの中で最も幅広いツアー・プログラムの一つであり、スコットランドの文化芸術の発展に貢献する活動として高く評価されている。また「アウトリーチ&エデュケーション・プログラム」は、同種のプログラムとしてはヨーロッパ最長の歴史をほこる。その一環である対面およびオンライン形式の「プライマリー・スクール[小学校]・ツアー」では、生徒がプロの歌手たちと共に特別に作品を委嘱し、上演することができる。毎年、その上演ツアーには約120校・約12,000人の生徒が参加している。あらゆる人びとに門戸を開くインクルーシブかつ低価格の公演を目指しており、無料チケット・助成による割引チケットの提供、音声ガイド付き公演、認知症者らに配慮した「アクセス・パフォーマンス」の企画などに取り組んでいる。スコティッシュ・オペラは主にスコットランド政府から助成金を得ている。
オペラ「The Great Wave 」
北斎として知られていた芸術家の生涯に基づく全5幕のオペラ
作曲:藤倉大
台本:ハリー・ロス
【スタッフ】
指揮:スチュアート・ストラットフォード
演出:宮城聰
舞台美術:木津潤平
衣装デザイン:高橋佳代ディシェンヌ
照明デザイン:久松夕香
小道具デザイン:深澤襟
振付:北村明子
他
【キャスト】
葛飾 北斎:大山大輔(バリトン)
葛飾 応為(北斎の娘):ジュリース・ロツァンノ・ロロン(ソプラノ)
戸崎(菓子屋)/西村屋 与八(北斎の版元):シェンツィー・レン(テノール)
永楽屋 東四郎(北斎の版元)/高井 鴻山(豪商、北斎のパトロン):
エドワード・ホーキンス(バス)
こと(北斎の後妻):クロエ・ハリス(メゾ・ソプラノ)
北斎の孫 :ルヴォ・マランティ(テノール)
シーボルト(オランダ商館医):コリン・シェイ(カウンター・テナー)
スコティッシュ・オペラ管弦楽団
”The Great Wave” 合唱団
KAJIMOTO委嘱作品・世界初演
*このプロジェクトは文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)のサポートを受けて行われます。

SCHEDULE
2026 2.12 thu.
2026 2.14 sat.
2026 2.19 thu.
2026 2.21 sat.
PROGRAMA
- 藤倉大(作曲)/ハリー・ロス(台本)
- オペラ「The Great Wave」