水戸芸術館・専属楽団
新ダヴィッド同盟

スティーヴン・イッサーリスを迎えて

DATE

2024.12.1sun.
14:00

2024年12月1日(日) 14:00 開演(13:30 開場)

VENUE

東京/紀尾井ホール

PROGRAM

ベートーヴェン
弦楽三重奏曲 ハ短調 作品9の3(Vn 庄司、Va 磯村、Vc イッサーリス)
フォーレ
ピアノ三重奏曲 ニ短調 作品120(Vn 庄司、Vc イッサーリス、Pf 小菅)
シューマン
ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44(Vn 庄司、Vn 池田、Va 磯村、Vc イッサーリス、Pf 小菅)

TICKET

  • S¥9,500
  • A¥8,000
  • U-25 ¥3,500 (カジモト・イープラスのみ取扱い)

主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
後援:株式会社アダストリア

TICKET

一般発売
2024年9月1日(日)10:00
Thank you! SOLD OUT

当日引換
2024年11月27日(水)18:00~11月30日(土)18:00
*関係者席開放し若干枚数を販売いたします

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新ダヴィッド同盟 New “Davidsbündler”

2010年、吉田秀和・初代水戸芸術館館長の命名により同館の専属楽団として結成。
メンバーは、日本を代表するヴァイオリニストの一人、庄司紗矢香を中心に、庄司の呼びかけで集まった気心知れた音楽仲間たち。みな世界各地から水戸に集まり、密度の濃いリハーサルを徹底的に行って演奏会に臨む。
「ダヴィッド同盟」は、ドイツ・ロマン派の大作曲家ローベルト・シューマンが夢想した芸術グループ。異教徒ペリシテ人を知と勇気で撃退した旧約聖書の登場人物ダヴィデ(ダヴィッド)にちなみ、俗物に対抗し、新しい音楽の理想を打ち立てようとする気概がこめられている。時を経て21世紀、「新ダヴィッド同盟」は次代を担う演奏家たちが中心となり、シューマンの音楽的理念に共鳴して結成された。今回はチェロの世界的スター奏者、スティーヴン・イッサーリスをゲストに招く。彼を深くリスペクトしているメンバーたちとの、ステージ上での熱い“化学反応”に期待が集まる。

©Satoshi Aoyagi

スティーヴン・イッサーリス(チェロ/スペシャル・ゲスト)
Steven Isserlis, Violoncello
イギリス生まれ。現代最高のチェリストの一人として、世界最高峰のオーケストラや指揮者と共演、主要な音楽祭やホールに出演している。HIP(歴史的な奏法)にも強い関心を寄せると同時に現代音楽にも熱心で、数々の新作の初演を任されてきた。レコーディングも数多く、バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲やベートーヴェンのチェロとピアノのための作品全集、ハイドン、エルガー、ウォルトンなどの協奏曲などをリリースし、それらは数々の国際的な賞に輝いている。若い聴衆のための活動にも熱心で、執筆した書は多くの言語に翻訳されている。2022年には『音楽に本気なきみへ イッサーリスと読むシューマンの助言』が音楽之友社から出版された。最新刊は、『The Bach Cello Suites』。また、言葉と音楽による企画やラジオ番組も手掛けるなど活動は幅広い。主な使用楽器は、英国王立音楽アカデミーから貸与された1726年製のストラディヴァリウス“マルキ・ド・コルブロン”。ガット弦を使用している。

©Laura Stevens

庄司紗矢香(ヴァイオリン)
Sayaka Shoji, Violin
「絶大なスタミナと何事にもひるまない精神、希有な音楽家」とグラモフォン誌に評された庄司紗矢香は、テミルカーノフ、メータ、ノセダ、ヤンソンス、サロネン、パーヴォ・ヤルヴィなどの指揮者や、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー響、マリインスキー劇場管、N響、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管といった世界を代表するオーケストラと共演を重ねている。近年にはオラフソンやカシオーリとのリサイタルツアー、フィルハーモニア管との英国・イタリア・日本ツアー、テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルなどとの共演を行っている。レコーディングにも熱心に取り組み、2022年にはカシオーリとの新しいアルバム「モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集」がリリースされた。1999年にパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで最年少および日本人として初めて優勝。2010年芸術選奨新人賞、2016年毎日芸術賞を受賞。使用楽器は上野製薬株式会社より貸与された1729年製ストラディヴァリウス“レカミエ(Recamier)”。

©池上直哉

池田菊衛(ヴァイオリン/ゲスト)
Kikuei Ikeda, Violin
神奈川県出身。桐朋学園大学音楽部にてヴァイオリンを鷲見三郎、ジョセフ・ギンゴールド、室内楽と指揮を齋藤秀雄に師事。奨学金給費生としてジュリアード音楽院にてドロシー・ディレイとジュリアードクヮルテットに、アカデミア・キジアナ(イタリア)にてナタン・ミルシテインとフランコ・グッリに師事。読響、都響、東響、アスペン・チェンバー・オーケストラとソリストとして共演。また欧米各地と日本で数多くのアンサンブルと室内楽を演奏している。1974年から2013年まで東京クヮルテット第2ヴァイオリニストとして年間100回以上のコンサートを世界各地で行う。ドイツSTERN誌よりSTERN賞受賞。イエール大学からは長年の顕著な音楽活動に対してSanford Medal受賞。平成25年度外務大臣表彰など多数受賞。米国イエール大学音楽部(1976~2014)、ニューヨーク大学(2013~17)、洗足学園音楽大学で教鞭を執る。現在、桐朋学園大学特任教授、サントリー室内楽アカデミーのファカルティ。

©Marco_Borggreve

磯村和英(ヴィオラ)
Kazuhide Isomura, Viola
桐朋学園でヴァイオリンをジャンヌ・イスナール、小林健次、室内楽を齋藤秀雄に学び、1968年よりニューヨークのジュリアード音楽院に於いて、ヴァイオリンをイヴァン・ガラミアン、ヴィオラをウォルター・トランプラー、室内楽をロバート・マン、ラファエル・ヒリヤーに学ぶ。1969年秋、桐朋、ジュリアードを通じての仲間とともに東京クヮルテットを結成。1970年、ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門で1位となり、国際的な注目を集めた。同年秋に、ニューヨークでデビューリサイタルを行う。以後、クヮルテットと共に44年にわたり、ニューヨークを拠点に世界各地で演奏活動を続けた。室内楽の指導には長年積極的に取り組み、イエール大学で教鞭をとる他、アメリカ、ヨーロッパ、日本で数多くの室内楽講座を行う。2013年外務大臣表彰、2014年アメリカン・ヴィオラ・ソサエティーよりキャリア・アチーヴメント賞を授与された。現在、桐朋学園特命教授、サントリーホール室内楽アカデミーのファカルティを務める。

©Takehiro Goto

小菅 優(ピアノ)
Yu Kosuge, Piano
9歳より演奏活動を開始し、2005年カーネギーホールで、翌2006年にはザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタル・デビュー。ドミトリエフ、デュトワ、小澤征爾、ノリントン、オラモ、ノットらの指揮でベルリン響、フランクフルト放送響、シュトゥットガルト放送響、BBC響、NDRエルプフィルなどと共演。2010年ザルツブルク音楽祭で、ポゴレリッチの代役としてヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクと共演。2010年より2015年3月まで、東京、大阪でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)を行った。録音は、ソニーから発売している「ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ全集」、小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団との「メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番他」をはじめ数多い。第13回新日鉄音楽賞、第17回出光音楽賞などを受賞。2014年に第64回芸術選奨音楽部門文部科学大臣新人賞、17年第48回サントリー音楽賞受賞。2023年よりピアノ・ソナタに焦点をあてた新プロジェクト“ソナタ・シリーズ”を始動。


【水戸公演】 
第7回演奏会
2024年11月30日(土)15:00開演(14:30開場)
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
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