AKIE AMOU
Poesie und Lied

天羽 明惠
ドイツ歌曲シリーズ vol.4

DATE

2025.4.6sun.
14:00

2025年4月6日(日) 14:00 開演(13:30 開場)

PROGRAM

ブラームス
ひばりの歌
私たちはそぞろ歩いた
「ドイツ民謡集」より 深い谷間で
プフィッツナー
春の空がそんなに青いのは
五月の歌
レーヴェ
あこがれ
オーディンの海の騎行

TICKET

  • 全席自由席 一般 5,000円
  • 学生 4,500円 ※学生券はカジモト・イープラスでのみ取り扱い

主催:KAJIMOTO

TICKET

一般発売
2025年1月11日(土)10:00

天羽明惠 ドイツ歌曲シリーズ 
(うた)が歌となるとき 
Vol.4「森から…」

ドイツ歌曲の音楽と言葉の美しさを探求するシリーズ


天羽明惠が描く「言葉と歌」の世界

ドイツ・リート(歌曲)は、奥の深い音楽ジャンルである。言葉・音楽・声が渾然一体となっているために、そのすべてを掘り下げることが可能だからだ。作曲家たちは作品を、詩から霊感を受けて書いた。霊感などと言うと、興の赴くままに筆を走らせたかのように聞こえるが、実際には詩全体のコンテクストや、個々の言葉に細心の注意を払い、小宇宙とも呼べる世界を作り上げている。歌手たちは、言葉の意味や、作曲家が和声やモチーフに託した意図を声に乗せるが、優れたリートの演奏では、詩と楽譜の読解力、声による深い感情表現が不可欠となる。しかしそれだからこそ、すべての要素が合致した時には、深い感動が得られる。

天羽明惠が満を期して臨むのは、この「言葉と歌」の世界を、独自の解釈で音にすることである。円熟期にある彼女が、自らのプロデュースで描くリートとは、どんな色合いを放つだろうか。その際天羽は、独墺で活躍し、実績を積んできた友人たちを、共演者として招待する。これにより舞台は、音楽家たちが互いに触発し合う対話の場へと発展するのである。これまでにない新基軸であると同時に、一流の歌い手たちが腕を競い合うという意味でも、期待を抱かされるシリーズである。

城所孝吉(音楽評論)

天羽 明惠(ソプラノ)
Akie Amou, Soprano

リリックな声で聴衆を魅了し、内外で高い評価を得ているソプラノ歌手。1995年第6回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。同年、新人の登竜門として知られるラインスベルク音楽祭で、《ナクソス島のアリアドネ》のツェルビネッタをクリスティアン・ティーレマンの指揮で歌い欧州デビュー。ソニア・ノルウェー女王記念第3回国際音楽コンクールに優勝。その後、ドイツを拠点として、ザクセン州立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパーなど、ヨーロッパ各地の歌劇場や音楽祭のオペラなど数多く出演。国内でも、新国立劇場、サントリーホール・ホールオペラや、主要オーケストラの定期公演にソリストとして出演している。
サントリーホール・オペラアカデミーのコーチング・ファカルティとして若手の指導にも力を入れている。ロッシーニ協会運営委員。

小森 輝彦(バリトン)
Teruhiko Komori, Baritone

日本人初のドイツ宮廷歌手。プラハ州立歌劇場「椿姫」ジェルモン役で欧州デビュー後、独アルテンブルク・ゲラ市立歌劇場専属第一バリトンとして数々のタイトルロールを務める傍らザルツブルク音楽祭をはじめヨーロッパ各地に客演し、演じた役は82を数える。17年のドイツ生活を終え2012年に帰国。帰国後も東京二期会、新国立劇場などの公演で数多くの主役を務め流麗な歌唱と強い存在感で公演を成功に導いている。ドイツ在住時からリート演奏を広く展開し、深い文学的解釈に裏付けられた表現力で聴衆を魅了し高く評価され、初CD「R.シュトラウス歌曲集」はレコード芸術準特選盤。東京藝術大学、同大学院、文化庁オペラ研修所、ベルリン芸術大学で学ぶ。五島記念文化財団オペラ新人賞受賞。東京音楽大学教授。日本声楽発声学会理事。日本R.シュトラウス協会常務理事。二期会会員。
https://www.teru.de

ジークムント・イェルセット(ピアノ)
Sigmund Hjelset, Piano

 ノルウェーを代表する歌曲伴奏者。ベルゲンで教育を受けた後、ロンドン王立音楽院で学ぶ。ソロ・ピアニストとして様々な音楽賞を受賞後、ボストン・ニューイングランド音楽院でレナード・シュアに師事。キャリアの初期より歌曲伴奏に関心を示し、この分野で国際的な活動を展開。アムステルダム・コンセルトヘボウ、ウィグモアホール、ベルリン・コンツェルトハウス、ベルゲン音楽祭等でリサイタルの伴奏を務めている。
 ノルウェーのバリトン、ペール・ヴォレスタードとは、シューベルト、シューマン、ヴォルフ等の歌曲CDをSIMAX Classicsよりリリース。またグリーグ、シンディング、ニーストレム、トヴェイト等、ノルウェーおよびスカンジナヴィアの作曲家の作品も数多く録音し、北欧音楽の普及に努めている。天羽明惠とは、1995年より定期的にリサイタルで共演。
 ノルウェー国立音楽大学では、歌曲伴奏の教授として後進の指導にも当たった。また、ライプツィヒ・メンデルスゾーン音楽院、ワイマール・リスト・アカデミーでも、マスタークラスを行っている。2004年には、ノルウェー・グリーグ賞を受賞。