





Sirba Octet
シルバ・オクテット
クラシック音楽と東欧の伝統的な民族音楽を組み合わせたアンサンブル
結成──そして「クラシック・ワールドへ」
シルバ・オクテットは、ヴァイオリニストのリシャール・シュムクレールにより、パリ管、フランス国立管、パリ国立オペラ管から5人の仲間を集め、ピアニスト、ツィンバロン奏者、編曲者シリル・レーンを加えて2003年に結成された。
ユダヤ系の伝統音楽ジャンルであるクレズマーや、ロマ(ジプシー)音楽のレパートリーに新しい視点を加えたこのユニークなアンサンブルは、2005年にナイーヴより最初のアコースティック・アルバム『A Yiddish Mame』をリリース。このアルバムに収められているスラブやユダヤなどの東欧のメロディはシュムクレールが選曲したもので、自身の過去の幸せな家族団欒の思い出から想起した懐かしの楽曲集でもある。まさに彼の文化と意識の原点だ。これらの音楽を自身の人生とクラシック音楽家としてのキャリアに取り入れ、様々なパフォーマンスを展開していくことに情熱を注いでいる。
その土地に移住したコミュニティの人々によって培われたメロディは当然ながら感情と繊細さに彩られている。それがシルバ・オクテット特有の色や深み、独創性によって、これらの旋律はより際立ったものとなる。壮大かつ繊細な解釈ができる特別な才能を持つ8人の音楽家たちは、ジャンルを巧みに融合し、民族楽器とオーケストラや室内楽を効果的に組み合わせ、クラシック界で一線を画す存在となった。彼らはこの音楽領域を「クラシック・ワールド」という全く新しいジャンルに発展させたわけだ。
パーティーの芸術へ── シルバ・オクテットの録音、そして各国でのツアー、共演
2003年の結成以降、シルバ・オクテットの一連の公演に共通するテーマは、東欧の民族音楽への没入である。イディッシュ語で「ダンス」を意味する「Tantz!(タンツ)」は、ルーマニア、モルドヴァ、ロシア、ハンガリーのクレズマーとツィガーヌの祝祭舞踊における伝統的な音を探求する出発点となった。2015年にラ・ドルチェ・ヴォルタ・レーベルより発表された『Tantz!』はこれらを反映したアルバムだ。また2018年には同レーベルから、バラライカのニコラス・ケドロフを迎えて、クリスティアン・アルミンク指揮リエージュ王立フィルと録音したアルバム『Sirba Orchestra!』をリリース。ここではロシアの偉大な旋律に深く根ざしながら、ルーマニア、イディッシュ、モルドヴァ、ツィガーヌの民族音楽の豊かな雑多さを織り交ぜた三者間の対話が見事に展開されている。これらの録音はあらゆるメディアで絶賛され、ショク賞やEU協会のユダヤ文化賞を受賞するなど特別な評価を受けている。
世界各国でのツアーも多い。シャンゼリゼ劇場、フィラルモニー・ド・パリ、上海コンサートホール、兵庫県立芸術文化センター、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ウィーン楽友協会などの世界主要ホールにおいて、またナントと日本でのラ・フォル・ジュルネ、エクサンプロヴァンス・イースター音楽祭、ハンブルクのマルタ・アルゲリッチ音楽祭などで公演を行い、ケルンWDR響、スイス・ロマンド管、ウィーン・トーンキュンストラー管などと共演している。
[メンバー]
リシャール・シュムクレール(ヴァイオリン&芸術監督)
ローラン・マノー=パラス(ヴァイオリン)
コランタン・ボルドロ(ヴィオラ)
クロード・ジロン(チェロ)
スタニスラス・クシンスキ(コントラバス)
ジョエ・クリストフ(クラリネット)
クリストフ・アンリ(ピアノ)
ルリー・モラール(ツィンバロン)
シリル・レーン(編曲)
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