© Lisa Marie Mazzucco
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© Maurice Jerry Beznos
ARTIST
PIANO

Emanuel Ax

エマニュエル・アックス

ポーランドのリヴォフ(現ウクライナ)生まれ。幼少の頃、家族とともにカナダのウィニペグに移る。アメリカ・ボーイズ・クラブのエプスタイン奨学金を得てジュリアード音楽院で学び、さらにはコロンビア大学にてフランス語も専攻。1974年の第1回アルトゥール・ルービンシュタイン国際コンクール優勝で一躍注目を集め、翌年にはヤング・コンサート・アーティスト・マイケル賞、1979年にはエイヴリー・フィッシャー賞を受賞した。

今シーズンは、3つのデュオ企画を柱に活動を予定。シーズン前半には、公私ともに長年親交のあるイツァーク・パールマン(ヴァイオリン)とのパートナーシップで、フォーレとR.シュトラウスのソナタをカップリングした新譜をドイツ・グラモフォンからリリースし、カンザスシティ、ラヴィニア、ダラス、ワシントン、ロサンジェルス、サンフランシスコ、サンタバーバラ、ラホヤで演奏会を行う。日本への再訪の後には、パリ、ベルリン、ローマ、テルアビブ、アムステルダムでの公演を予定。毎年共演しているニューヨーク・フィルハーモニックとは、アラン・ギルバートの指揮でブラームスの協奏曲を弾くほか、ヒューストン、シカゴ、ピッツバーグのオーケストラとも共演する。パメラ・フランク(ヴァイオリン)とのデュオでは、フィラデルフィアとニューヨークでモーツァルトのソナタを集めたプログラムを演奏。旧来のパートナーであるヨーヨー・マ(チェロ)とは、ノーフォーク、ワシントン、カーネギーホールで、ベートーヴェンのチェロとピアノのためのソナタ全曲を取り上げる。ソロ・リサイタルでは、東京、アリゾナ、フロリダ、テキサス、ボストンをまわり、5月にはカーネギーホール125周年記念の舞台にも登場予定。

2014/15年シーズン後半は、2大プロジェクトに焦点をあてた。アックスの監修でトロント交響楽団と2週間にわたって行う「セレブレート・ザ・ピアノ」フェスティバルでは、アックス自身を含む多様なピアニストの参加を得て、ピアノの多面性を探求。もう1つは、ヤニック・ネゼ=セガン指揮フィラデルフィア管弦楽団とのヨーロッパツアーで、カーネギーホールを皮切りに旅をスタートした。また、シーズンを通してニューヨーク、ロサンジェルス、サンフランシスコ、ボストン、シンシナティ、ダラス、ワシントン、ナッシュビル、アトランタ、セントルイス、モントリオール、オタワのオーケストラとも共演。リサイタルではバンクーバー、サンフランシスコ、アメリカ中西部各地、リンカーンセンターのアリス・タリー・ホールで演奏した。ヨーロッパでは、ベルリン・フィルとの共演から始まり、サイモン・キーンリーサイドとの「冬の旅」でウィーン、ザルツブルク、グラーツ、ロンドンを、ベルナルト・ハイティンク指揮ヨーロッパ室内管弦楽団とはブラームス:ピアノ協奏曲第1、2番でアムステルダムとパリをまわるツアーを成功させた。加えて、ロンドン交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、リヨン国立管弦楽団とも共演した。

レコーディングは1987年以来、ソニー・クラシカルと専属契約を結んでおり、最近では、ヨーヨー・マ&イツァーク・パールマンとの『メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集』、パトリック・スチュワートの朗読で『R.シュトラウス:イノック・アーデン』、イェフィム・ブロンフマンとのブラームスとラフマニノフの『2台ピアノ作品集』がある。『ハイドン:ピアノ・ソナタ集』の第2集と第3集はグラミー賞を受賞、ヨーヨー・マとのレコーディングでもベートーヴェンやブラームスのソナタなど一連の作品が同賞に輝いている。その他、『リスト: ピアノ協奏曲集/シェーンベルク: ピアノ協奏曲』、『ブラームス:ピアノ・ソロ作品集』、『ピアソラ:タンゴ作品集』、クリーヴランド管弦楽団とは『ジョン・アダムズ: 協奏曲《Century Rolls》』(ノンサッチ・レーベル)の初録音などをリリース。2004/05年シーズンには、アウシュヴィッツ解放60周年にあわせてBBCが制作したホロコースト追悼音楽フィルムにも協力し、同作品はエミー賞を受賞した。2013年にリリースした『ヴァリエーション』では、エコー・クラシック賞のソロ録音部門(19世紀音楽)賞を獲得している。

近年、アックスは20世紀の作曲家ジョン・アダムズ、クリストファー・ローズ、クシシュトフ・ペンデレツキ、ブライト・シェン、メリンダ・ワグナーらの初演にも積極的に取り組んでいる。また、室内楽にも意欲的で、ヤンウク・キム、チョーリャン・リン、ヨーヨー・マ、エドガー・メイヤー、ピーター・ゼルキン、ジェイミー・ラレードらと定期的に演奏、晩年のアイザック・スターンとも共演を重ねた。

現在、夫人でピアニストの野崎洋子とともにニューヨーク在住。アメリカ芸術科学アカデミー会員を務めるほか、イェール大学とコロンビア大学から名誉博士号を授与されている。

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Schumann: Fantasiestücke op. 12 – Nr. 1 »Des Abends«

Mozart: Klavierkonzert d-Moll KV 466 ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Emanuel Ax ∙ David Afkham

DISCOGRAPHY