DATE
2019.10.2 wed.
19:00
2019年10月2日(水)
19:00開演(18:30開場)
VENUE
サントリーホール
PROGRAM
モーツァルト:
ディヴェルティメント ニ長調 K.136
ヘンデル:
オペラ「ジュリオ・チェーザレ」から この胸に息のある限り
オペラ「セルセ」から オンブラ・マイ・フ
(ソプラノ:天羽 明惠)
テレマン:
ディヴェルティメント 変ロ長調 TWV50:23
モーツァルト:
モテット「エクスルターテ・ユビラーテ(踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」K. 165
(ソプラノ:天羽 明惠)
ヴィヴァルディ:
ヴァイオリン協奏曲集「四季」op.8
(ヴァイオリン:マッシモ・スパダーノ)
TICKET
S¥10,000/A¥8,500/
B¥7,000/C¥5,000/D¥3,000

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カジモトイープラス

主催 : KAJIMOTO
後援 :イタリア共和国大使館
協力:ユニバーサル ミュージック合同会社

アップデートを続ける
老舗の味わい
──永遠のベストセラー、
イ・ムジチの「四季」

TEXT BY KATSUHIKO SHIBATA

いまクラシック音楽において“永遠のベストセラー”と呼べるものはどれほどあるだろうか? 「運命」等の名作やウィーン・フィル等の名楽団はそうかもしれない。だが、第一線に立ち続けるアンサンブルとなればイ・ムジチ合奏団を置いて他にいない。

ヴィヴァルディ:協奏曲集〈四季〉イ・ムジチ合奏団
ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季(第1番、第2番、第3番、第4番)ヴァイオリン協奏曲《恋人》/フィリックス・アーヨ(ヴァイオリン、イ・ムジチ合奏団/録音:1957-1959年/SHM-CD/HR カッティング仕様/UCCD-51057/定価¥1,700+消費税/発売:ユニバーサルミュージック

ロングセラーの食品も時の嗜好に合わせて味付けを変えるといった話をよく聞く。イ・ムジチもそうだ。実際に7種類の録音における「四季」の表現は意外なほど違うし、彼らの場合はおもにコンサートマスターによって変化する。さらにピリオド(古)楽器演奏の台頭以来、古典音楽の在り方も変わった。現在のイ・ムジチは、ピリオド奏法の良き面を取り入れた、歯切れ良い演奏を聴かせる。それはまさにロングセラー食品の味の変化に似ている。

しかしながら、イタリアの陽光のごとき明るさや温かみ、しなやかなカンタービレは、脈々と息づいている。メンバーを徐々に変えながら(今は初期メンバーの息子もいる)も引き継がれたその味は、老舗の鰻屋のタレのように保たれている。この両要素を合わせた“アップデートされる伝統”こそ“永遠のベストセラー”たるゆえんであろう。

そして何より、彼らの演奏は聴く者に幸福感を与えてくれる。今回は伝統の味が全面に染みる18世紀音楽のみのプログラム。むろん「四季」はあるし、天羽明惠の清澄な歌声とのコラボが新たに耳を潤す。この秋もまた“永遠のベストセラー”に触れて、無類の幸福感を味わいたい。

I Musici : The Four Seasons

PROFILE

イ・ムジチ合奏団 I musici

1952年、12人の若く才能溢れるサンタ・チェチーリア音楽院の卒業生たちによって結成。編成は、ヴァイオリン6人、ヴィオラ2人、チェロ2人、コントラバス1人、そしてハープシコード。同年3月30日、彼らの公式デビュー・コンサートがサンタ・チェチーリア音楽院で行われ、大成功を収めた。翌4月、ラジオ放送用にリハーサルしているイ・ムジチを聴いた大指揮者トスカニーニが、ジャーナリストの前で彼らについて熱っぽく語り、自らの写真に「素晴らしい!絶品だ!まだ音楽は死んでいなかった!」という言葉を寄せて彼らに贈ったのだ。その後の驚異的な数々の成功の始まりであった。時を超え、2011年には結成60年記念ツアーを世界中で行い、日本でも新たなイ・ムジチ旋風を巻き起こしている。

彼らの録音したヴィヴァルディの『四季』は世界中で空前のバロック・ブームをもたらし、日本でも記録的なセールスを記録した。結成以来半世紀余、イタリアの高く突き抜ける青空のように明るい彼らのサウンドは、今も世界中の人々の心を幸福感で満たし続けている。

ヴァイオリン:マッシモ・スパダーノ/エットーレ・ペレグリーノ/ユディータ・ハンザ/パスカル・ペレグリーノ/フランチェスカ・ヴィカリ/ジャンルカ・アポストリ ヴィオラ:マッシモ・パリス/シルヴィオ・ディ・ロッコ チェロ:ピエトロ・ボスナ/ファビオ・ファウゾーネ コントラバス:ロベルト・ガンビオーリ チェンバロ:フランチェスコ・ブッカレッラ

天羽明惠(ソプラノ)|Akie Amou,Soprano

コロラトゥーラとリリックの声質を併せ持ち、内外で高い評価を得ている。1995年ソニア・ノルウェー女王記念国際音楽コンクール優勝。ジュネーヴ大劇場、ザクセン州立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパーなどヨーロッパ各地の歌劇場や音楽祭に出演。国内でも新国立劇場、サントリーホールなどへ定期的に登場し、主要なオーケストラの定期公演にもソリストとして出演している。1999年度アリオン賞、2003年新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。

サントリーホール・オペラアカデミーのコーチング・ファカルティとして、若手の指導にも力を入れている。日本ロッシーニ協会運営委員。

公式ホームページ http://akieamou.com/

SCHEDULE

20199.28sat.

15:00

福井/福井県立音楽堂ハーモニーホールふくい

【プログラムC】

問:ハーモニーホールふくいチケットセンター /0776-38-8288

20199.29sun.

14:00

大阪/ザ・シンフォニーホール

【プログラムA】

問:ABCチケットインフォメーション/06-6453-6000

201910.1tue.

19:00

広島/ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ

【プログラムA】

問:リーデンローズチケットセンター/ 084-928-1810

201910.2wed.

19:00

東京/サントリーホール

【プログラムC】

問:カジモト・イープラス/0570-06-9960

201910.3thu.

19:00

金沢/石川県立音楽堂 コンサートホール

【プログラムD】

問:石川県立音楽堂チケットボックス/076-232-8632

201910.4fri.

14:00

神奈川/ミューザ川崎シンフォニーホール

【プログラムB】

問:神奈川芸術協会/045-453-5080

201910.5sat.

14:00

岩手/奥州市文化会館 (Zホール)

【プログラムA】

問:奥州市文化会館/0197-22-6622

PROGRAMA

「セレナータ・イタリアーナ」

  • ロッシーニ:
    弦楽のためのソナタ第1番 ト長調
  • プッチーニ:
  • シニガーリャ:
    スケルツォ op.8
  • ヴェルディ:
    アヴェ・マリア(オペラ「オテロ」から)
  • ボッシ:
    ゴルドーニ間奏曲 op.127
  • ヴィヴァルディ:
    ヴァイオリン協奏曲集「四季」 op.8
PROGRAMB

「バロック・セレブレーション」

  • コレッリ:
    合奏協奏曲 ヘ長調op.6-2
  • サンマルティーニ:
    合奏協奏曲 ニ長調 op.2-6
  • エイヴィソン:
    合奏協奏曲第5番 ニ短調(スカルラッティ原曲)
  • ヴィヴァルディ:
    4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 「調和の霊感」
  • ヴィヴァルディ:
    ヴァイオリン協奏曲集「四季」 op.8
PROGRAMC

with 天羽明惠(ソプラノ)

  • モーツァルト:
    ディヴェルティメント ニ長調 K.136
  • ヘンデル:
    オペラ「ジュリオ・チェーザレ」から この胸に息のある限り
  • ヘンデル:
    オペラ「セルセ」から オンブラ・マイ・フ
  • テレマン:
    ディヴェルティメント TWV 50:23
  • モーツァルト:
    モテット「エクスルターテ・ユビラーテ(踊れ、喜べ、幸いなる魂よ)」K.165
  • ヴィヴァルディ:
    ヴァイオリン協奏曲集「四季」 op.8
PROGRAMD
  • ピアソラ:
    ピアノと室内オーケストラのための3つの小品から「フーガ」
  • ガルデル:
    首の差で
  • 小松亮太:
    夢幻鉄道
  • ピアソラ:
    ブエノスアイレスの四季
  • ヴィヴァルディ:
    ヴァイオリン協奏曲集「四季」 op.8

MEMORIAL

イ・ムジチ合奏団のコンサートマスター、アントニオ・アンセルミが急逝しました。今月末からの日本ツアーには、代わってマッシモ・スパダーノがヴィヴァルディ「四季」のヴァイオリン・ソロを弾きます。イ・ムジチ合奏団から、この長年にわたっての大切な仲間を悼んで、追悼メッセージが届きましたので、お読みいただければ幸いです。

Antonio Anselmi (1969-2019)

アントニオ・アンセルミは、誰もが認める卓越したヴァイオリニストであり、音楽家でした。また、15年という永きにわたり、苦楽を共にしてきた我々イムジチのメンバーにとっては、この上なく愉快な旅の仲間でもありました。彼は、演奏会後のディナーでの他愛ない会話を愉快な即興劇に仕立て上げる天才であり、絶妙なタイミングで底抜けに明るいジョークを飛ばす才能に溢れ、またその表情・声色を駆使した至芸は、長旅や大舞台での演奏というストレスに飲み込まれそうな仲間たちを大いに勇気づけてくれたものでした。

そして何よりも彼の音楽、そしてヴァイオリンに対する献身的な姿勢は、忘れがたいものです。長い時間演奏をしてきて、皆のエネルギーが尽きかけたときに、彼には、残された最後の力を振り絞って奇跡的な時間を生み出す、特別な力が備わっていました。彼の芸術、そして音楽に対する愛が、いつも我々を奮い立たせてくれました。アントニオは疲れることを知らず、つねに前を向いて進んでいました。ヴァイオリンを手にした彼は、その音色を通じて、人々に手を差し伸べ、力を与えることができました。音楽に満たされた別世界へ、我々を連れて行ってくれたのです。聴衆は皆、まるで魔法にかかったように彼に引き寄せられていました。そう、彼はまるで現代における「ハーメルンの笛吹き男(“Pied Piper”)」のようでした。

アントニオと重ねてきた数々の旅を思い返すと、ときに全く異なる性格や文化と対峙せねばならない場面もありました。そういったとき、彼はそのヴァイオリンを通じて、いつでも人々と分かり合うことができました。本当に偉大な人にのみ与えられる力を持つアントニオは、まさに「偉大なるヴァイオリニスト」と呼ぶに相応しい人でした。

我々が彼を失った悲しみは計り知れません。チャオ、アントニオ。あなたの音色…どこにいても、永遠に。

Antonio Anselmi was not only the extraordinary violinist and musician that many people know, for us who have been his colleagues for over 15 years as members of I Musici he was above all an extraordinary traveling companion. His innate ability to transform a chat at the after concert dinner into an improvised "pièce de theatre", his ability to seize the right moment to launch a dazzling joke, his knowledge to modulate facial expressions and voice like a consummate actor have amazed and cheered us at times when tiredness, fatigue, the stress of travel and artistic commitments were about to overwhelm us. And then the total dedication to work, to music, to his violin. When all of us remained with the so-called "last drop of gasoline" Antonio knew how to bring out that little special something more that only the great ones have, that energy that derives from the love for the Art, for the Music, that drags you, that spurs you, that it makes you awaken from the torpor of a normal person who "gets tired": here, Antonio Anselmi was tireless, unstoppable, when he was with his violin he knew how to take you by the hand and give you energy, through his notes, bringing you back to that extraterrestrial place which is the world of music. And the audience, together with us, perceived it and followed him spellbound everywhere in that world, almost like he was a new Pied Piper. We have traveled a lot, with Antonio, in all the continents, we met so many people, of the most disparate characters and cultures, but he knew how to speak to them with his violin in a way that we rarely perceived if not in the greatest. And that's the place he deserves, among the greatest of the violin, of music, of Pure Art. But we are missing him so much, here... Ciao Antonio, good music, wherever you are.

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