2010.9.30(Thu)


◆藤倉大が提示する21世紀のポップ・ミュージック/ドゥダメルとエル・システマに献呈する新作を完成


数々の著名な作曲賞を受賞し、国際的に高い評価を得ている現代音楽の作曲家・藤倉大に関する、2つの大きなニュースをお伝えします。


■ドゥダメルとエル・システマに献呈する新作を完成

2007年8月ロンドンのプロムスでグスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ(SBYOV)の演奏に感動した藤倉大は、彼らのためにオーケストラ作品の作曲を構想しはじめました。
ドウダメルの30歳、SBYOVの母体であるエル・システマの創立36周年を祝う新曲(Tocar y Luchar for orchestra)がこのほど完成し、2011年2月12日(予定)カラカスでドゥダメル指揮SBYOVの演奏で世界初演されます。






■ デイヴィッド・シルヴィアンとのコラボレーション

デイヴィッド・シルヴィアンとのコラボレーションによって、初のポップ・ミュージックを発表しました!

デイヴィッド・シルヴィアンは、70年代後半から80年代にかけてロック・グループ「JAPAN」のヴォーカリストとして一世を風靡し、ソロに転向した後にはさまざまなジャンルの最先端の音楽家たちと共演し意欲的な作品を発表し続けていますが、その集大成ともいえるこの10年間の他のコラボ曲集 “Sleepwalkers” が、先週発売になりました。坂本龍一やフェネスをはじめロック、エレクトロニカ、ブルース、即興演奏などさまざまなジャンルのアーティストとの楽曲と並んで、藤倉大との新曲 “Five Lines” が収録されています。

藤倉とシルヴィアンとの初共演は、シルヴィアンの前作 “Manafon” のなかの1曲を藤倉がリミックスした作品で、詩の朗読と現代音楽との融合による研ぎ澄まされた美が表出されていましたが、今回は藤倉大にとってはじめてのメロディアスなポピュラー・ミュージックへの挑戦。ただし、そこは藤倉大、インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブルの弦楽四重奏による演奏で、並大抵のポップスをはるかに超えた、極めて斬新かつ詩的、そして瑞々しい、まさに21世紀のポップ・ミュージックに仕上がっています。ぜひご一聴ください。

アメリカでは既に以下のような批評が掲載されました。

“The most exciting entry is ‘Five Lines', a collaboration with contemporary classical composer Dai Fujikura that proves to be a boldly experimental marriage of Sylvian's unmistakeable vocal and Fujikura's adventurous string orchestration.”(Boomkat Product Review)

来年は藤倉大による“Manafon”全曲リミックスCDのリリースも予定されています。
ジャンルを超えて果敢に活動領域を広げる藤倉大に、どうぞご注目ください。

“Sleepwalkers”の詳細

藤倉 大 プロフィール


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Thursday September 30, 2010