2008.1.23(Wed)


●アルバン・ベルク四重奏団フェアウェル・ツアー ここが聴きどころ!

以下は、雑誌「音楽の友」2月号P.117の弊社広告ページに掲載した
『カジモト君の"アルバン・ベルク四重奏団ここが聴きどころ!"』の文章の続きです。
(アップが遅くなってごめんなさい)


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・・・そして後半にはベートーヴェンが最晩年に作曲した、最後から2番目の「第15番」が、
そしてもう一つのプロには、シューベルトがこの世を去った年に作曲した、一番最後の、やはり「第15番」が選ばれています。
皆さまも知っての通り、アルバン・ベルク四重奏団(以下ABQ)はベートーヴェンの弦楽四重奏曲の演奏をライフワークのひとつとしていて、2度も全曲レコーディングを行っているほどです。これらのCDをカルテットの"聖書"のようにしている方も多いのではないでしょうか?

ベートーヴェンが晩年に書いた第12番から第16番(作品番号でop.127、130、131、132、135)はあの「第9交響曲」や「ミサ・ソレムニス」よりも後に作曲されていて、
苦悩と闘ってきたベートーヴェンが人生の終わりに到達した、澄みきった祈りの境地を感じさせる偉大な音楽です。
特に今回の第15番は、第3楽章が「病癒えた者の、神に対する聖なる感謝の歌」と名付けられています

またシューベルトの最後の弦楽四重奏曲の方も、その前作「死と乙女」とともに、ABQが何度も取り上げてきた曲で、弦楽四重奏曲というワクを超えて恐ろしい深さに達した音楽です。
生の、また死の深淵を覗き込むような・・・。

ABQが長きにわたる活動の締めくくりとして、この2曲をフェアウェル(さよなら)・ツアーの最後の曲に選んだことは、すごく納得がいきます。
これはまったく僕の主観ですけど。
でも皆さまもそう思っていただけるのではないでしょうか?

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でも本当に残念です。このツアーをもってこのカルテットがもう聴けなくなるなんて。
僕にもたくさんのいい思い出があります・・・
それだけに最後のコンサート、大切に聴きたいな、と思っています。

5、6月のABQ来日公演、ぜひ皆さまもお聴き逃がしなく

チケットのお申し込みはコチラから!
6月1日(日)4時 サントリーホール
6月2日(月)7時 サントリーホール

Wednesday January 23, 2008