© Marco Borggreve
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ARTIST
TENOR

Mark Padmore

マーク・パドモア

ロンドン生まれ。クラリネットを学んだ後、合唱の奨学金を得てケンブリッジ大学キングス・カレッジに進み、優等学士学位を授与された。深い洞察に富んだ解釈、確かな様式の把握、流れるような自然な歌唱は世界中で賞賛されており、リサイタル、オペラ、現代音楽の各分野で優れた才能を発揮している。とりわけJ.S.バッハの受難曲の演奏で定評があり、エヴァンゲリスト(福音史家)として、ピーター・セラーズ演出による「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」(サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)に出演し、大きな注目を集めた。

オペラでは、ピーター・ブルック、ケイティ・ミッチェル、マーク・モリス、デボラ・ワーナーら現代屈指の演出家たちとコラボレーションを重ねている。最近では、オールドバラ音楽祭およびロンドンでハリソン・バートウィッスルの《The Corridor》《The Cure》に出演したほか、グラインドボーン音楽祭でブリテンの《ビリー・バッド》ヴィア艦長役と「マタイ受難曲」エヴァンゲリスト役を任されている。また、ロイヤル・オペラ・ハウスでのジョージ・ベンジャミン作曲《Written on Skin》(天使/ジョン役)にも出演。今後は、タンシー・デイヴィスとトーマス・ラルヒャーがパドモアのために書いた作品の初演が控えている。

コンサート活動にも積極的で、世界一流のオーケストラと共演を重ねるパドモアは、2016/17年シーズンのバイエルン放送交響楽団アーティスト・イン・レジデンスとして活躍。2017/18年シーズンには、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で同様のポジションに就任する。エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団とは、共同企画としてバッハ「ヨハネ受難曲」「マタイ受難曲」を取り上げたほか、ブリテン・シンフォニアとも定期的に共演している。

世界各地でのリサイタルも絶賛を博しており、シューベルトの三大歌曲集をアムステルダム、バルセロナ、バーミンガム、ロンドン、リバプール、パリ、東京、ウィーン、ニューヨークで演奏した。リサイタルのパートナーには、クリスティアン・ベズイデンホウト、ジョナサン・ビス、イモージェン・クーパー、ジュリアス・ドレイク、ティル・フェルナー、サイモン・レッパー、ポール・ルイス、ロジャー・ヴィニョールズ、アンドリュー・ウェストら優れた音楽家たちが名を連ねる。また、サリー・ビーミッシュ、ハリソン・バードウィッスル、ジョナサン・ダヴ、トーマス・ラルヒャー、ニコ・マーリー、アレック・ロス、マーク=アンソニー・ターネジ、ヒュー・ワトキンス、ライアン・ウィッグルスワース、ハンス・ツェンダーといった作曲家が、パドモアのために作品を作曲している。

録音は多数あり、代表的なディスクに『ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス』『ハイドン:天地創造』(共演:ベルナルト・ハイティンク指揮バイエルン放送交響楽団/BR KLASSIK)、『ベートーヴェン、ハイドン、モーツァルト:歌曲集』(共演:ベズイデンホウト/ハルモニア・ムンディ)がある。ハルモニア・ムンディからリリースされた『ヘンデル:アリアと場面集』(共演:アンドルー・マンゼ指揮イングリッシュ・コンソート)はBBCミュージック・マガジン賞声楽部門、『シューベルト:冬の旅』(共演:ポール・ルイス)はグラモフォン賞2010独唱部門、『シューマン:詩人の恋』(共演:ベズイデンホウト)はエディソン・クラシック・アワード2011、『ブリテン:セレナード&ノクターン、フィンジ:ディエス・ナタリス』(共演:ブリテン・シンフォニア)はエコー・クラシック賞2013をそれぞれ受賞している。

現在、セント・エンデリオン夏音楽祭(コーンウォール)芸術監督。

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The Lullaby Project: Mark Padmore

Handel: Samson / Padmore · Forck · Berlin Baroque Soloists