2012.4.28(Sat)


●ポゴレリッチは台湾に上陸中!まもなく日本へ


異能の鬼才台風(?)イーヴォ・ポゴレリッチは5月4日のLFJ金沢を皮切りに、5/7、9にはいよいよ東京・サントリーホールに上陸、「The Legendary Romantics」と題し、ショパンとリストを特集するコンサートを開きます。

さて現在、彼は日本の西方、台湾にいまして、
コンサートやマスタークラスを行っているところですが、
去る4月25日にはジャン=クロード・カサドシュ指揮台北交響楽団とチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」(あのアバド&ロンドン響との名盤が思い出されます!)を演奏し、大きな反響を呼びました。

その折の批評が届きましたので、
ご紹介させていただきますね!

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マエストロ・ポゴレリッチは、ジャン=クロード・カサドシュの指揮、台北交響楽団とのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番において非常に感動的で美しい演奏を聴かせてくれた。種々様々な色彩と幅広く豊かな強弱は類まれなるものであった。彼の音色は澄み切って透明感があり、それはオーケストラとのトゥッティのフォルティッシモ(例えば第3楽章の最後の部分)であろうと、ソロのピアニッシモであろうと、変わることがなかった。彼の解釈はユニークであるが、いつだって筋が通っており、聴衆を惹きつけずにはおかない。私にとって、第2楽章はまさにピアニズムの極致であった。面白くて、魅力的、驚くほどのディテールへのこだわりと絶妙な効果(中間部の波打つようなフレージングと火花の散るようなスタッカート)、それは私たちの知る想像力や描写の域を超えるものだった。彼の演奏がいかに素晴らしいものであり、その芸術がいかに卓越したものであるかを理解するには、その場で実際に聴くしかない。

彼のテクニックは伝説だ。それはもう、ただのピアノ演奏ではない。ほとんどカンフーの世界だ。彼は信じられないほど長く音を維持することができるが、それは大きい音であろうと、小さな音であろうと関係ない。彼はひたすら長く音を"保つ"ことができるのだ。(彼はソロのパッセージではそのテクニックをもてあそんでいることさえある。)彼が時折非常に遅いテンポで弾くことを選択する理由もここにあろう。ただし、彼の演奏を注意深く聴いてほしい。それはただゆっくり弾いているのではない。すべての音が手放されることなく、維持されている。これは本当に驚くべきことであり、その効果の素晴らしさを我々は認識すべきであろう。第3楽章の演奏もまた驚嘆に値するものだった。この第1主題をここまで理解し、アクセントをつけて弾けるピアニストは彼の他にはいない、と思わせるものだった。

演奏後、聴衆は狂喜した。マエストロ・ポゴレリッチは8回もカーテン・コールに応じなくてはならなかったほどだ。しかしこのように素晴らしい公演に空席が見られたことはあまりに残念であり、間違っている。


焦元溥 YuanPu Chiao  (音楽評論)


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楽しみですねー。

写真は終演後。
サイン会も盛り上がりました。









イーヴォ・ポゴレリッチ ― The Legendary Romantics

<1st Night - Concert>
5月7日 (月) 19:00開演 サントリーホール 
■ピアノ: イーヴォ・ポゴレリッチ
■指揮: 山下一史
■管弦楽: シンフォニア・ヴァルソヴィアのメンバー

■曲目 ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11
      ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
                   (両曲とも弦楽合奏版)
                                 ほか

<2nd Night - Solo Recital>
5月9日 (水) 19:00開演 サントリーホール

■曲目
ショパン: ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op. 35 「葬送」
リスト: メフィスト・ワルツ第1番
ショパン: ノクターン ハ短調 op.48-1
リスト: ピアノ・ソナタ ロ短調

料金:
[5/7] S¥17,000 A¥14,000  B¥11,000 C¥7,000
[5/9] S¥15,000 A¥12,000  B¥9,000  C¥5,000

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イーヴォ・ポゴレリッチ プロフィール


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Saturday April 28, 2012