2012.2. 2(Thu)


●F.クラマジラン、2月に来日! (3) サン=サーンス、イザイの名録音を聴く


2月11日(土)の「ファニー・クラマジラン ヴァイオリン・リサイタル」(トッパンホール)が近づいています。
カジモト・イープラスでもお取扱い中!

前回の連載までは、クラマジランのキャリアにスポットライトを当て、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭(芸術監督:ルネ・マルタン)でのセンセーショナルな名演や、勅使川原三郎とのジャンルを越えたコラボレーション、アンネ=ゾフィ・ ムターとの欧州ツアー、フランツ・ウェルザー=メスト指揮ウィーン・フィルとの協演(ルツェルン音楽祭)など、彼女の軌跡をご紹介してきました。

本日のテーマは、彼女の録音。
まずは、連載第1回でも少し触れたデビューCD「イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全集」について。
2007年、つまりクラマジラン23歳の時にリリースされたこのディスクは、「フランス・ミュジック賞」と「フナック優秀賞」を受賞。
仏「クラシカ」誌(2007年11月)でも

すでに真の音楽家である若きヴァイオリン奏者クラマジラン。その演奏の顕著な特徴は、フレージングの流麗さ、アタックの的確さと鮮明さ、弓の跳躍のダイナミズム、洗練された音色であろう。彼女は驚くべき冷静さと華麗さ、尽きることのないエネルギー、そして難曲を易々と弾きこなす見事な演奏技術を持ち合わせている。その上、彼女は既存のイザイの無伴奏ソナタの録音には決して左右されない、確固たる個性をも備えている。(Xavier Rey)

と絶賛されました。



百聞は一聴にしかず。この録音の一部を、こちらのサイトで試聴してみてください【クリック】
→ ページ右欄の下のほう、「Audio」コーナーの曲名「Ysaÿe - Sonata n°3 - Ballade」をワンクリックするだけで、たっぷりとお聴きいただけます。


さて、クラマジラン2枚目のCDは、協奏曲。2009年(日本では2011年1月)にナクソスからリリースされた「サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲全曲集」です。
共演は、パトリック・ガロワ指揮シンフォニア・フィンランディア。クラマジラン自ら「同じフランス人として、サン=サーンスの音楽の神髄にまで迫りたい」と宣言していたこの録音は、フランスの「クラシカ」誌(2011年2月号)から名誉ある「ショック賞」を授与され、「ディアパゾン」誌でも5つ星に輝きました。

「クラシカ」誌での受賞理由は、こちら。

クラマジランの手にかかると、サン=サーンスの平凡でロマンティックなイメージは覆される。この録音を聴くと、(サン=サーンスの音楽には)軽やかな音、流動性、多様な音色、そしてある種の粋な表現が求められることを彼女が見事に理解していることがわかる。さらに、息の長い華麗なフレーズが、もはや超絶技巧を誇示するための機会ではなくなっているのだ。きわめて高度な技巧が求められる一連のパッセージは、もちろん技術的に完璧に再現されてはいるが、まるで一瞬の微笑のように、余裕をともなって演奏されているのである。 (Jacque Bonnaire)

このCDからは、「ヴァイオリン協奏曲第3番よりAllegro non troppo」&「ヴァイオリン協奏曲第2番よりAndante espressivo」が試聴できます。
同じくこちらの【リンク】から、
ページ右下の「Audio」コーナーにて、曲名「Saint-Saëns - Violin Concerto n°3」・「Saint-Saëns - Violin Concerto n.2」をワンクリックしてお楽しみください。(簡単です!)




さて、最後に彼女の3枚目の新譜について。
2月にともに来日する名パートナー:ヴァニヤ・コーエン(ピアノ)とともに昨年録音された「サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ全集」。リリースまで、もうしばらくお待ちください・・・。
なお、今回の来日公演では、このコンビによる「サン=サーンス: ヴァイオリン・ソナタ第1番」が演奏されます。プログラム、ぜひチェックしてみてください↓


<公演詳細>
2012年2月11日 (土) 15:00 開演 (14:30 開場)
ファニー・クラマジラン ヴァイオリン・リサイタル


共演 : ヴァニヤ・コーエン(ピアノ)
会場:トッパンホール
全席指定 ¥5,000

~プログラム~
イザイ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 Op.27-1
フランク: ヴァイオリン・ソナタ イ長調
メシアン: 主題と変奏
イザイ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.27-3 《バラード》
サン=サーンス: ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調 Op.75

チケット取扱い:カジモト・イープラス(TEL:0570-06-9960)
インターネットでのお申し込みはこちらから


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Thursday February 2, 2012