2011.10.27(Thu)
●本日、日本到着!ユリアンナ・アヴデーエワの魅力に迫る(1) ~2010ショパン・コンクール、激戦の24日間~
秋も深まってまいりました。
この秋の大注目のコンサートと言えば色々ありますが、その一つが昨年のショパン国際ピアノ・コンクールの覇者、ユリアンナ・アヴデーエワのリサイタル。
マルタ・アルゲリッチ(1965年優勝)以来、実に45年ぶりの同コンクールの女性覇者として、そして現在最も"旬"なピアニストとして目が離せない存在です。
ユリアンナは、本日無事に日本に到着。
彼女にとって初の全国リサイタル・ツアー(全12公演)が、11月1日(火)の長崎を皮切りにいよいよスタートします!
本ブログでは、まだまだ日本ではベールに包まれているユリアンナの魅力に迫ってみたいと思います。
昨年のショパン・コンクールは、ショパン生誕200周年のアニバーサリーということで開催前から過去にない盛り上がりぶりでしたが、まずは復習を兼ねて、このコンクールについて振り返ってみましょう。
「ショパン・コンクール」の第1回が開催されたのが、1927年。以後、この国際コンクールは5年に1度開催される、ピアニストを目指す者にとってまさに登竜門的な存在となりました。
予選から決勝に至るまで、一貫してショパンの作品のみを演奏するという、世界でもめずらしいコンセプトを持つのも特徴です。
マルタ・アルゲリッチが「素晴らしいショピニストは素晴らしいピアニストであることに疑いはないが、素晴らしいピアニストが素晴らしいショパン弾きとは限らない」と断言したことからも、ショパンの音楽が深く、決してテクニックだけで演奏できるものではないこと、そして、ショパン・コンクールでの優勝が如何なる意味や重みを持つのかということが、お分かりいただけると思います。
過去にはマウリツィオ・ポリーニ、ダン・タイ・ソン、クリスティアン・ツィメルマン、ラファウ・ブレハッチなど、当代の世界的ピアニストが優勝しており、こうした優勝者たちの名が既に、このコンクールが"特別"であることを物語っています。
意外と見過ごしそうですが、ぜひ注目していただきたいのが、このコンクールの歴代の優勝者のほとんどが男性であるという点。このことからは、「ピアノを弾く」という行為がいかに肉体的にハードであるか、ということが垣間見えます。「なぜ女性優勝者が注目を集めるのか?」その答えの一つがこの点にあるのかもしれません。
また、今回のコンクールの"特別感"は、審査終了後に、審査員であったアルゲリッチが発した「明日から、私たちのショパンの演奏は変わるかもしれない」という言葉からも実感できます。ユリアンナを含む若いコンテスタントたちの演奏や作品解釈が、自身ピアニストでもある審査員たちの感性を、それだけ強く刺激したという証です。
そんな激戦の中、2010年10月20日の夜更け間近に、1人のシンデレラが誕生したのでした・・・。

写真1:昨年12月に東京で行われたショパン国際コンクール記者会見の様子(左から、審査員ダン・タイ・ソン、優勝者アヴデーエワ、審査員マルタ・アルゲリッチ)。アルゲリッチはこの会見で「我々は審査するというより新たな才能を発見した。アヴデーエワの演奏は終始バランスが取れており素晴らしく、優勝に値した。何より、彼女が献身的に音楽に取り組んでいることがよく分かる。」と述べた。

写真2:コンクールで演奏するアヴデーエワ(撮影:Bartek Sadowski)
次回のブログでは、ユリアンナの動画インタビューをご覧いただきます!ご期待下さい。
■ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノ・リサイタル
11月5日(土) 14:00開演 東京オペラシティ コンサートホール
→ チケットのお申し込みはこちらまで
→ ユリアンナ・アヴデーエワ プロフィール
【ユリアンナ・アヴデーエワ 関連記事】
・ ショパン・コンクール優勝者アヴデーエワ、11月に初のリサイタル・ツアー!発売中 (2011.5.25)
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・ アヴデーエワが仙台で演奏/仙台のチャリティCDプレス工場も訪問 (2011.11.28)
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マルタ・アルゲリッチ(1965年優勝)以来、実に45年ぶりの同コンクールの女性覇者として、そして現在最も"旬"なピアニストとして目が離せない存在です。
ユリアンナは、本日無事に日本に到着。
彼女にとって初の全国リサイタル・ツアー(全12公演)が、11月1日(火)の長崎を皮切りにいよいよスタートします!
本ブログでは、まだまだ日本ではベールに包まれているユリアンナの魅力に迫ってみたいと思います。
昨年のショパン・コンクールは、ショパン生誕200周年のアニバーサリーということで開催前から過去にない盛り上がりぶりでしたが、まずは復習を兼ねて、このコンクールについて振り返ってみましょう。
「ショパン・コンクール」の第1回が開催されたのが、1927年。以後、この国際コンクールは5年に1度開催される、ピアニストを目指す者にとってまさに登竜門的な存在となりました。
予選から決勝に至るまで、一貫してショパンの作品のみを演奏するという、世界でもめずらしいコンセプトを持つのも特徴です。
マルタ・アルゲリッチが「素晴らしいショピニストは素晴らしいピアニストであることに疑いはないが、素晴らしいピアニストが素晴らしいショパン弾きとは限らない」と断言したことからも、ショパンの音楽が深く、決してテクニックだけで演奏できるものではないこと、そして、ショパン・コンクールでの優勝が如何なる意味や重みを持つのかということが、お分かりいただけると思います。
過去にはマウリツィオ・ポリーニ、ダン・タイ・ソン、クリスティアン・ツィメルマン、ラファウ・ブレハッチなど、当代の世界的ピアニストが優勝しており、こうした優勝者たちの名が既に、このコンクールが"特別"であることを物語っています。
意外と見過ごしそうですが、ぜひ注目していただきたいのが、このコンクールの歴代の優勝者のほとんどが男性であるという点。このことからは、「ピアノを弾く」という行為がいかに肉体的にハードであるか、ということが垣間見えます。「なぜ女性優勝者が注目を集めるのか?」その答えの一つがこの点にあるのかもしれません。
また、今回のコンクールの"特別感"は、審査終了後に、審査員であったアルゲリッチが発した「明日から、私たちのショパンの演奏は変わるかもしれない」という言葉からも実感できます。ユリアンナを含む若いコンテスタントたちの演奏や作品解釈が、自身ピアニストでもある審査員たちの感性を、それだけ強く刺激したという証です。
そんな激戦の中、2010年10月20日の夜更け間近に、1人のシンデレラが誕生したのでした・・・。

写真1:昨年12月に東京で行われたショパン国際コンクール記者会見の様子(左から、審査員ダン・タイ・ソン、優勝者アヴデーエワ、審査員マルタ・アルゲリッチ)。アルゲリッチはこの会見で「我々は審査するというより新たな才能を発見した。アヴデーエワの演奏は終始バランスが取れており素晴らしく、優勝に値した。何より、彼女が献身的に音楽に取り組んでいることがよく分かる。」と述べた。

写真2:コンクールで演奏するアヴデーエワ(撮影:Bartek Sadowski)
次回のブログでは、ユリアンナの動画インタビューをご覧いただきます!ご期待下さい。
■ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノ・リサイタル
11月5日(土) 14:00開演 東京オペラシティ コンサートホール
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