2011.5.27(Fri)


★アンデルシェフスキの東京リサイタルにご来場いただいたお客様へ

5月21日(土)に東京サントリーホールで行われたピョートル・アンデルシェフスキのリサイタルへお越しいただいたお客様には心より御礼申し上げます。

21日、アンデルシェフスキは開場中および休憩中に、ステージ上に置かれたソファーに腰掛け、お茶を飲みながら談話をする、聴衆を眺める、本を読むなどし、そのまま演奏にのぞみました。(ちなみに、彼が手が冷えないようにと手袋をしながら舞台上で読んでいたのはポーランド出身の作家ヴィトルド・ゴンブロヴィッチの著書『Journal』でした♪
昨年末にロンドンでも行ったこのパフォーマンスについて、アンデルシェフスキは以下のように担当マネージャーに語りました。


***

近年、舞台と客席との間に広がる溝を意識するようになってきました。舞台上でアーティストが演奏し、客席で聴衆が演奏を聴きながらアーティストを眺める―この通常のスタイルにおいては、アーティストが舞台上でいかに孤独なのかということが聴衆には伝わらず、聴衆がアーティストによって作り上げられた美しい部分だけを見ているような気がしたのです。
どうしたら奏者が聴衆にもっと歩み寄れるのか?何かわたしたちを結ぶ「ダイアローグ(会話)」をつくりだせないだろうか?と自問するようになったのはそのためです。

舞台を自分の家のサロンに変えてみる、というのがその一つの答えでした。演奏直前に舞台上でお茶を飲んだり、本を読んだりする・・・舞台上で自分がホストとなり、聴衆を自らの空間に招き入れてはどうだろうか?というアイデアが浮かんだのです。

勿論、ステージと客席との間にはそれでも距離があります。練習、芸術的な決定・・・そうした全ての過程は孤独の中で行われるものですので、この「距離」は存在し続けるべきでもあります。それでも、演奏家が己の孤独な世界から、ふいにスポットライトの下に移動することには疑問が残るのです。

ですからサントリーホールでは、舞台上を自分の部屋にして、聴衆を迎えたかったのです。聴衆が自分を見る―しかし同時に自分も聴衆を見つめるのです。そうすることによって、わたしたちの関係がよりゆるやかなものになり、演奏のはじまりからすでに「親密な空間」が生まれるのではないかと考えたのです。

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皆さまはどのような印象を受けられましたか?


ピョートル・アンデルシェフスキ プロフィール

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Friday May 27, 2011