2011.1.16(Sun)


●厳しくも深い音楽への愛情。チェロの名匠イッサーリス、発売中

寒い日が続きますね。関東地方は冬晴れでカラカラですが、日本海側はずっと雪。
もうちょっとバランスがとれればいいのに。。。

さて、昨年来日を予定されながら、家族の事情で残念ながらキャンセルとなってしまったチェロの名匠スティーヴン・イッサーリス、
再びの来日が早くも決定いたしました。


スティーヴン・イッサーリス チェロ・リサイタル
5月18日(水)7時 紀尾井ホール

カジモト・イープラス会員限定先行受付
1月19日(水)12時 ~ 1月23日(日)18時
(おかげさまで好評のうちに終了いたしました)
一般発売
1月30日(日)10時~  ●お申し込み


地に足をつけた低音から官能的な高音まで、人間に一番近い音域を持つチェロ。
チェロ界は巨星カザルスやロストロポーヴィチ亡き後も、
現在ヨーヨー・マ、ミッシャ・マイスキーらをはじめ、ミクローシュ・ペレーニ、ハインリヒ・シフ、ダーヴィド・ゲリンガス、アンヌ・ガスティネル、もっと若い世代でもトゥルルス・モルク、マリオ・ブルネロ、ジャン=ギアン・ケラス、ピーテル・ヴィスペルウェイ、タチアナ・ヴァシリエヴァ、ソル・ガベッタ・・・
と豊富な才能がひしめいています。

しかしその中で、独自のわが道を行き、チェロ界でもトップグループにいて最高の活動を続け、細やかで中身の濃い音楽をやる名匠―― それがイッサーリスというチェリストです。


ところで、以下は昨年書いたブログからの引用なので恐縮なのですが、
その折は来日公演もなくなり、また今回でも気持ち的に書きたいことが全然変わらず、もう一度ここに掲載してもバチは当たらないのではないかと思い、(少々訂正しつつ)下記に転載させていただきます。


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さてイッサーリス、最近の共演相手も現代を代表する第一級のオーケストラ、指揮者であることはもちろん、
巨匠クリストフ・エッシェンバッハには、自身が指揮でもピアノの場合でも、シューマンを演奏する際の共演者に指名され、
サイモン・ラトルとはベルリン・フィルやエイジ・オブ・エンライトメント管で、度々共演しています(同じイギリス人、そして似た髪形だから!?)。
近年ハイペリオン・レーベルからリリースされた、チェリストにとっての金字塔であるJ.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲・全曲」のCDも国内外で数々の賞を受賞しています。

実はここ数年、東京でのリサイタルを行っておらず、7年ぶりと久々なのですが、
ファンの方々にはよくご存知の通り、横浜の神奈川県民ホールで、
2006年「シューマン・プロジェクト」、2009年「アニヴァーサリー」(ハイドン、メンデルスゾーンを特集)という2つのビッグ・プロジェクトを行い、リサイタル、室内楽、協奏曲すべてで現在の彼の姿を―― トレードマークであるガット弦から紡ぎだされるあたたかく細やかで、心に直接語りかけるような美しい音色夢見るようなロマンティシズムと荒ぶる厳しいダイナミズム、感情の振幅の大きいスケール感―― 
そういった"偉大な"、しかしながら人懐っこいヒューマンな芸術家の姿を披露してくれました。

私も、個人的なもので恐縮なのですが、ひとつ思い出がありまして、
それは1994年、イッサーリスの初来日の時のこと。
彼はN響の定期公演で、現代作曲家ジョン・タヴナーの「プロテクティング・ヴェイル(奇跡のヴェール)」という曲を弾きました。
この曲は、ちょっと宗教的・瞑想的な雰囲気の音楽で、伸ばす音がやたらと多く、自分で譜面がめくれない、ということで私が譜めくりをすることになったのです。
(NHKホールという巨大な舞台で、オーケストラの前、ソリストと当時のコンサートマスター徳永さんにはさまれ、目の前には大指揮者、おまけに客席にはテレビ・カメラがあり生放送というド緊張のえらい事になりました。)
その時のイッサーリスの静かな音とともに、彼の背中から漂う、それこそ"神秘"のオーラときたら!
これは一生忘れられません。哀しみの微妙な色合いを含んだ、なんともいえない時間でした。

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今回のプログラムは、昨年生誕200年の催しがたくさん行われたショパンのチェロ・ソナタ―― ロマンティックなカンタービレがふんだんな!―― をはじめ、洒脱なプーランクなソナタ、ラベルの小品、そしてイッサーリスの祖父であるユリウス・イッサーリスの貴族的なバラードが演奏されます。

ファンの皆様、満を持して、どうぞご期待下さい!


スティーヴン・イッサーリス プロフィール


■チケットのお申し込みはこちらまで

カジモト・イープラス会員限定先行受付
1月19日(水)12時 ~ 1月23日(日)18時
(おかげさまで好評のうちに終了いたしました)
一般発売
1月30日(日)10時~  ●お申し込み


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Sunday January 16, 2011