2010.11.20(Sat)


●LSO公演迫る!ゲルギエフとマーラーのこと


日に日に寒くなりますね。
しかしクラシック音楽界は熱気あふれる季節。
今はヤンソンス&ロイヤル・コンセルトヘボウ管が来日中で、東京公演はいよいよ明日と月曜日です。
ご期待下さい!

そしてそれと前後して、来週は現代きってのカリスマ、ワレリー・ゲルギエフに率いられ、いよいよロンドン交響楽団(LSO)の日本ツアーが始まります。





ゲルギエフ&LSOのマーラー
LSOライヴで続々と発売されている彼らのマーラーのCDは、色々な意味で話題を呼んでいますが、聴いた方々のご感想は如何でしょうか?
私は、というと、すごく気に入っています。(招聘元だから言っているのではなく!)
という以上に、自然で、熱く、バーンスタインとはまた違った意味でドラマティック
ともすると、ロシアの指揮者の振るマーラーってどうなの?と思いこんでしまう方もいると思うのですが(私も実を言えば聴く前はそうでしたが)、
そういうのは、本当にこちらの勝手な思い込みなのですね。
マエストロ・ゲルギエフは不思議なくらい、マーラーの音楽を深いところでつかんでいることが実感でき、本当に感心しました。

実は、公演プログラム用にマエストロに、夏のロンドンでインタビューを行ったのですが、そこで「なるほど!そうだったのか。」と思ったのが、
彼は若い頃、バーンスタインと長い時間ディスカッションをしたことがあるそうなのです。
ゲルギエフが、ちょうどマリインスキー劇場の音楽監督になった頃のことです。

(ファンの方々には説明するまでもないかとは思いますが、
20世紀を代表する大指揮者レナード・バーンスタインは、まるでマーラーの使徒を任じているように彼の作品演奏をライフワークとし、
世界中で数々の名演奏を残した大家。マーラーといえばバーンスタイン、ともいえるような存在です。)

「・・・ある時ゆっくりランチをご一緒する機会があり、マーラーやショスタコーヴィチについて語り合うことができました。彼はロシアの若い世代の指揮者たちがチャイコフスキーやショスタコーヴィチの音楽をどのように理解し、解釈しているかを知りたがっていました。その代わりとしてマーラーについて色々と話をうかがうことができたのです。それはメトロノーム表示、弦楽器のサウンド、楽章間のバランス、親密的な部分と外向的な部分のバランスなどについて5時間以上、ワインを飲み食事をしながら議論は尽きませんでした。この体験は、マーラーはもちろん、ショスタコーヴィチについての理解を深めるのに大きく貢献しました。・・・」

という、実に興味深い話です。
面白いと思いませんか?
(なお、このインタビュー全文は演奏会当日、会場で販売されるプログラムに掲載されています。)

この話を聞いて、ますます早くゲルギエフ&LSOのマーラーの生演奏が聴きたくなりました

そして、LSOは、これまでマーラーを得意レパートリーとしてきた指揮者・・・ショルティアバドティルソン=トーマスと次々と名演奏を生んできたわけですから、
マーラーにとってのオーケストラの高い適性というのも、もちろん見逃せないところですよね。

ぜひ皆様もご期待下さい!


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Saturday November 20, 2010