2010.10.13(Wed)


●拝啓 ニコラウス・アーノンクール様


先日、弊社サイトで募集を行いました「アーノンクールと私」エッセイにたくさんのご応募を頂き、ありがとうございました!
その中から、特に素晴らしい作品を以下にご紹介させていただきます。


 「初めてあなたの演奏に出会ったのは今から20年以上前のことです。当時まだ中学生だった私は、クラシック音楽に興味を持ち始めたばかりでした。

ある日、いつもと同じようにNHK-FMの夜のクラシック放送を聞いていると、ハイドンの「軍隊」交響曲が流れていました。その演奏は今まで聞いたどのハイドンの曲、いやどの古典派の曲とも演奏が全く違っていました。鞭で打ちつける太鼓の渇いた音、シンバルやトライアングルの強烈な響き、これがメヌエットなのかと疑うほど速いテンポの演奏。「いったいこの人は何者?」と一瞬にしてその演奏のとりこになってしまいました。そしてますますその意表をつく演奏に引き込まれていきました。しかし、ただ感動しただけではなく、作品1つ1つに真摯に向き合って深く研究しつくした演奏であることを知り、私の中では「奇抜な演奏」から「作曲当時に思いをはせるタイムマシン」というべきものになっていました。 

私の中で特に印象に残っている演奏が2つあります。1つは、モーツァルトの没後200年記念演奏会での「ジュピター交響曲」です。第4楽章のコーダに入る所から演奏の終わりまで「神の境地」に達したかのような神秘的な状態になり、涙が溢れ出たのを今でもはっきり覚えています。
もう1つは前回来日したときのヘンデルの「メサイア」です。その日、私の目の前数十メートルのところにあなたは立っていました。その一つ一つの動きを目で追いながら、演奏に心震えていました。そして、今回またあなたの姿を直接目の当たりにすることができるとは!本当にありがとう!あなたに出会えて私の人生はとても豊かなものになりました。あなたの今までの活動すべてに感謝します。そして、今後益々のご活躍とご健康を心より祈っております。」
(40歳男性)


「尊敬するマエストロ・アーノンクールへ。
私は有機化学を専攻している大学4年生です。クラシック音楽を愛してやみません。
小学校4年生の音楽の時間にラデツキー行進曲を演奏したことがきっかけで、私はシュトラウス・ファミリーの音楽を聴くようになりました。その翌年に偶然録画したシュトラウスの"こうもり"(1999年ウィーン芸術週間のテレビでの生中継)でマエストロの音楽と初めて出会ったのです。それから程なくして2度ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを指揮され、曲目の選び方、オリジナルにこだわる姿勢などを子供なりに素晴らしいと感じ、マエストロの演奏をよく聴くようになりました。

それまで私が知らない曲をマエストロの演奏で初めて知ることがほとんどでしたが、あとでその曲をほかの人の演奏で聴くと、大概違和感を覚える、あるいは何か物足りないと今でも感じています。そして知っている曲をマエストロで聴くと、毎回体中に衝撃が走ると同時に、もっとほかの曲も聴きたいという気持ちになります。その結果、いつの間にか私のお小遣いやアルバイト代と引き替えに、かなりの数のCDやDVDが我が家へもたらされることとなりました。そしてiPodで毎日通学の際に(そしてこのエッセイを書きながら)聴いています。

2006年の来日公演の際、私は大学受験を控えていたため、公演を聴きに行くことができず、とても悲しく、悔しい思いをしました。しかし今回再度来日公演が行われることを知り、幸運にも全てのプログラムのチケットを手に入れることができました。私のもっとも尊敬する音楽家であるマエストロの演奏を生で聴けると思うとすごく嬉しいです。今からとても楽しみにしています。

ご高齢にもかかわらず、遠路日本へいらっしゃり、素晴らしい音楽を届けてくださるのは本当に感謝しています。これからもお体に気をつけて、さらにご活躍ください。これから必ずウィーンにも聴きに行きます!」
(22歳男性)


「正直なところアーノンクール氏は、写真などで見る表情から、気難しそうな人というのが私の第一印象でした。
2005年に京都賞受賞で来日した際、記念シンポジウムのパネル討論を直に拝見する機会を得ました。また、後日放映されたテレビのインタビューで、氏は「当時の私は、モンテヴェルディの名前さえ知らなかった」などと気さくに話していました。今や古楽研究の第一人者と言われる人でも知ったかぶりせず、むしろ率直に話してくれる人柄を感じ、氏に対する親近感が急激に湧きました。

これらのことから、翌年の来日公演をぜひ聴きたいと思うようになりました。2006年11月のウィーン・フィル(4日、西宮)とウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(19日、大阪)では、競争率が高いなか、希望どおりの席を購入することができました。ウィーン・フィルとのブルックナーでは、コントラバスの低音が怒涛のように襲いかかり、居眠りしかかっていた私は飛び起きてしまいました。派手さはなくても、しっかりとした音の構築が聴き手に伝わる演奏でした。

ところが、このコンサート中に私の腹部に重い痛みが生じました。次の週、痛みに耐えられなくなり、病院に行ったところ胆石で緊急手術が必要と診断され、入院を余儀なくされました。というわけで、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとの大阪公演は、聴きに行くことができませんでした。いずみホール1階席のど真ん中が空席になっていたのは私の所為です。

さて、今年は11月3日の東京公演を聴きに行くため、チケットを購入しています。現在、胆石の心配はありませんが、体調を万全にして今年こそ聴きに行きます。
アーノンクールさんも、お体に気をつけて仕事に励んでください。」
(45才男性)


いかがでしたでしょうか。
アーノンクールの言葉を借りれば、「音楽は美しい旋律ではなく、人生そのもの」である、彼はそのことを実感させるような数々の体験を私たちに届けてくれました。
最後の来日に向けて、皆さん一人ひとりの心に残るコンサートとなるよう、社員一同尽力いたします!
ご期待下さい!


●ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 ・ 10月26日(火)7時 サントリーホール
 ・ 10月29日(金)7時 サントリーホール
 ・ 10月30日(土)6時 サントリーホール
 ・ 11月2日(火)7時 東京オペラシティ コンサートホール
 ・ 11月3日(水・祝)6時 東京オペラシティ コンサートホール

チケットのお申し込み&詳細

ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス プロフィール


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Wednesday October 13, 2010