2010.8.30(Mon)


●ブログ「乙女のクラシック」で話題沸騰中の音楽ライター高野麻衣さんから、応援メッセージをいただきました!


ルネ・マルタンが近況報告をしながら「マイ・ブーム」のCDを紹介する、『ぴあクラシック』誌のコーナー「Music♪Recipe」。
このコーナーを担当する、ルネ・マルタンの"世界で唯一の担当編集者"である高野麻衣さんから、大の友人ルネ・マルタンと「ジュルナル」に寄せて、素敵なメッセージが届きました!




高野麻衣さんとルネ・マルタン、ラ・フォル・ジュルネの会場にて


物語のような音楽会が好きです。さまざまな気分に寄り添うような、音楽の秘密の旅にこっそり連れていってくれるような、ある時代、ある人びとの一生を描くような、そんな音楽会。私がルネ・マルタンを敬愛するのは、そのような音楽の聴き方を、大上段に構えたりせず自然に、しかし変におもねったりすることなく誠実に、私たちに教えてくれるからです。
たとえば今回のコンサートシリーズの主役は、誰でもない、19世紀後半のパリという都市。これを聴いただけでドキドキする要素が満載です。もちろん、フォーレやドビュッシー、サティといったフランス音楽や、それを得意とするペヌティエやケフェレックといったアーティストたちは大好き。けれどそれ以上に、私はタイトルにもなっている「印象派時代のパリ」に思いを馳せてしまう。
世紀転換期特有の希望と不安、それに影響を受けた新しい芸術の波、文学や絵画とのジャンルを超えた交流、刺激的なカフェでの論争、そんな音楽家たちの日常を考え、胸がいっぱいになるのです。
ここで演奏される音楽は、まさに彼らの「日記」なのです。
秋の休日、ジャンルなど無視して美術館をハシゴするのもいいでしょう。
着ていくお洋服も、休憩のお茶やディナーも、ちょっぴりパリを意識して出かけましょう。
そうした日々の楽しみ方を知っている方たちと、音楽を分かちあえたら嬉しい――これがまさに、ルネに教えてもらったフランス語「partager(分かちあう)」だと思うのです。
音楽を分かちあう、それは「美しい音楽を見つけたよ。この音楽の裏にはこんな物語がある。最高の演奏だから、君に聴いてほしい」という、軽やかで自由な連帯です。
自由であるからには、「本物」を伝える責任が大前提としてあります。
これは、気ままに知識をひけらかしたり、好みでないものの悪口を言ったりする態度とは対極にあります。
そこには本物の音楽の姿があると、私は信じています。ルネ・マルタンの魔法が、あなたにも届きますように!


高野麻衣(音楽ライター)

【プロフィール】
音楽と乙女文化を中心に活動するライター/編集者。2005年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに感動し、音楽業界を志す。『ぶらあぼ』時代よりルネ・マルタンの連載を手がける"世界で唯一の担当編集者"。現在は『ぴあクラシック』で「Music♪Recipe」連載中。ブログ「乙女のクラシック」 http://yaplog.jp/maity_bling/
ツイッター http://twitter.com/otome_classic



→ 詳細、チケットのお申し込みは、ル・ジュルナル・ド・パリ公式ウェブサイトへどうぞ


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Monday August 30, 2010