2010.4.23(Fri)


●来日迫る!鬼才イーヴォ・ポゴレリッチ


3年ぶりに、ファン待望の来日公演を果たす鬼才ポゴレリッチ。
しかし5月5日東京、6日福岡のソロ・リサイタル2回のみだったはずの日本公演に、
ラ・フォル・ジュルネ(東京)の5月3日公演が加わり、
今度はなんと、フィラデルフィア管弦楽団来日におけるアルゲリッチの代役として
(アルゲリッチ・ファンには大変申し訳ないこととなりましたが)
4月28日の東京公演が加わり、
期せずして一転、「ポゴレリッチ・フェスティバル」のような様相を呈してまいりました。





今年2010年は、彼がスキャンダルとともに奇しくも世に出ることとなった1980年のショパン・コンクールからちょうど30周年にあたり、また言うまでもなく、ショパン生誕200年にあたります。
こういったアニヴァーサリー・イヤーですので、ポゴレリッチもポーランドでのコンサートが多く、また7月末にはザルツブルク音楽祭でショパンのピアノ協奏曲第1番、第2番両方を演奏する予定になっております。
今回日本で弾く第2番も、ファンならよくご存知の通り、若い頃アバド指揮シカゴ交響楽団と共演した名盤CDがあり、実演でも頻繁に取り上げてきたレパートリーですので、現在のポゴレリッチがどんな演奏を繰り広げるのか楽しみですね。
(何しろ破格の個性の持ち主なので、ちょっと怖い気もしますけど・・・)


そしてソロ・リサイタル
このショパン、リスト、シベリウス(!?)、ラヴェルによるプログラムは2008年頃から繰り返し世界各地で弾きこんでいるものですし、
かねてから彼の得意レパートリーとして絶大な人気を誇るものです。
2008年秋、パリのサル・ガヴォーで同じプロを演奏した時にはスタンディング・オベイションで満員の聴衆に迎えられ、現地では以下のような批評が出ました。

-世界の終焉-(抜粋)
「催眠術に掛けられるような響き、メランコリックな遅いテンポ、決して途絶えない緊張感。楽譜に対する自由奔放さは言うまでもない。こうした狂喜と陰鬱さが入り混じった彼の主観的なアプローチには、まさに再創造という言葉がふさわしいのではないか。ショパンのソナタ第3番のスケルツォでは、スクリャービンを思い起こさせる、信じられないような音色を引き出し、終楽章ではうって変わってピアノに後期ロマン派のオーケストラのような豊穣な音色を歌わせた。また、ラヴェルの『夜のガスパール』での不可思議な閃光を放つ演奏において、ポゴレリッチが見せてくれた己の数々の幻覚は、ラヴェルにインスピレーションを与えたアロイジウス・ベルトランの詩への見事なまでの応答であった。」 
 ジェローム・バスティアネッリ


・・・やっぱり楽しみなような、怖いような。
しかし昔も今も、彼はちょっと常人には考えられない凄い才能を持ってピアノを弾いていることは変わらないので、やはり期待せずにはいられません。


最後に、先日ポゴレリッチに行った簡単なメール・インタビューを掲載致します。

―― 来日は2007年以来ですね。

日本は私の最も愛する国のひとつであり、日本の自然、日本の文化に常に魅惑されています。東京以外の、地方都市を訪れるのも大好きで、そこで郷土料理を楽しむことも来日の楽しみのひとつとなっています。

―― 今回リサイタルで演奏される曲目に対してひと言コメントをいただけますか。

私がいつもプログラミングで気をつけているのは、異なるスタイルの作品を皆さんに味わっていただくことです。お寿司のランチ・セットと同じですよ(笑)。ウニの隣に、トロがあって、その横にはイクラ。ヨーロッパ文化に敬意をいだく日本の聴衆に、さまざまなフレーバーをお届けしたいという私の気持ちからです。

―― ショパンという人物に対してどのようなイメージをもっていますか。

ショパンは素晴らしい才能をもっていたのにもかかわらず、彼をとりまく人々に関しては、あまり幸せな状況ではなかったといえますね。彼の才能をもっと周囲の人がサポートしてあげるべきだった。
私はショパンとは対照的に、健康的な生活を送ることに重点をおいています。精神的にも身体的にも頑丈でないといけませんからね。そのために、ピアノに触っていないときは、フィットネスにいったり、外国語を習ったりして気分転換しています。健康的であるということは、お客さんにより多くの幸せを与えるということにつながるのですよ。



■チケットのお申し込みはこちら

4/28(水) 19:00 サントリーホール デュトワ指揮/フィラデルフィア管弦楽団との共演

5/5(水) 14:00 サントリーホール イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル


鬼才ポゴレリッチ、発売! (2010.1.29)


イーヴォ・ポゴレリッチ プロフィール

Friday April 23, 2010