2010.4.22(Thu)


●フィラデルフィア管 来日迫る! ―― デュトワは語るVol.2


4/28の共演ソリストであったマルタ・アルゲリッチの急なキャンセルに関しては、多くの方々にご迷惑をおかけし、本当に申し訳ございません。


ただ、それ以外の曲目―― ベルリオーズ「ローマの謝肉祭」序曲、ラフマニノフ「交響的舞曲」(フィラデルフィア管のために作曲され、彼らが初演したラフマニノフ生涯最後の曲)、ラヴェル「ラ・ヴァルス」は変更なく演奏され、それらは首席指揮者シャルル・デュトワ十八番中の十八番ですし、
代役のイーヴォ・ポゴレリッチが欧米の超一級オーケストラと日本で協奏曲を演奏するのは「不思議にも」初めてのことですので、ぜひ楽しみにしていただければ、と思っております。
(ちなみに彼はこの協奏曲を、5月3日の東京「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭のほか、7月にはザルツブルク音楽祭で演奏することになっています。)





さて、前回ブログでのデュトワ・インタビューの続き、
今回は「次の世代に伝えていくこと」について。


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 「最初に出会った頃のフィラデルフィア管にはまだまだストコフスキーやオーマンディの影響が濃く残っていて、私はその伝統をとても好ましく思ったものです。しかし若い世代の奏者たちはそういうイメージを持つことが既に難しくなってきている。オーケストラ側が私を選んだのは、その良き伝統を何とか現在の世代にも溶け込ませてほしいと願ったからでしょう。それは確かに『かつてのフィラデルフィア・サウンド』を知る者にしかできないことですから。」

 「オーケストラの響きや音色を維持するのは思いのほか難しい問題で、今の若い人々もCDなどで聴いて『昔の音』を『知る』ことはできても、実際にそれを生きたものとして実体験し、さらに自分でその音や響きを創り出すのは容易ではありません。」

 「私が20代半ばで一緒に仕事をした中には、まだレオニード・コーガンやナタン・ミルシテイン、アルトゥール・ルービンシュタイン、ヴィルヘルム・バックハウスといった巨星がいました。そのとき得た体験は、やはり後の世代に伝えていく使命があると思うのです。」

 「CDやDVDを通じてどんな音楽にもすぐにアクセスできる社会は便利だけど、どこか『手軽すぎる』ような気がしてなりません。パソコンの画面でGoogle(のストリート・ビュー機能)を使って街並を眺め、『行ったような気持ち』になることはできても、自分の足で実際に土を踏みしめながら歩くときの風景はまた別物でしょう?(笑)
かと言って、若者たちに私のような苦労をしろというつもりは毛頭ありません。昔話をしたのは、私自身がようやく最近になって『指揮をする』という行為がどういうことなのか、理解できてきたような気がするからです。」


(きき手:吉村 溪)


[このインタビュー全文は、コンサート当日に会場で販売される公演プログラムに掲載されます。]


マエストロ・デュトワの祈るような思いが伝わってきますね。
きっと今回の演奏曲目のそれぞれの愉しさが存分に味わえるだろうな、と
私も確信して止みません。


なお、4月28日(水)の公演は、今回のソリスト交代に伴うキャンセル分チケットが
4月23日(金)10時から当日引換券として再発売されます。
ぜひお問い合わせ下さい。


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フィラデルフィア管 来日迫る! ―― デュトワは語る Vol.1


フィラデルフィア管弦楽団 プロフィール
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Thursday April 22, 2010