2009.5.29(Fri)
★ピョートル・アンデルシェフスキ パリ公演レポート
現在来日中で、光野桃さんとのコラボレーション・イベント、そして新日本フィルとの共演で注目を集めているアンデルシェフスキ。
東京でのリサイタルまであと1週間。これまで一歩ずつその歩みを確かめるように着実に、そして堅実に自身と、そして音楽と対峙してきた彼が行う初のサントリーホールでのリサイタルがどのようなものになるか、わくわくしている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、日本ツアーに先駆けて行われたパリでの演奏会について、現地スタッフからレポートが届きました!
ベートーヴェンのソナタ31番、バッハのパルティータ第6番など、日本でのプログラムと非常に近い内容で行われたこのリサイタルで、当日の様子を先取りしましょう!
「ピョートルの実に個性的な解釈を、すべての作品において全面的に受け入れることはできないにしても 、それは溢れるほどの音楽的想像と刑而上学的といえるほどの偉大さをもった、実に完璧に構築されたベートーヴェンだった。時がインスパイアした鮮やかな直観とでも言おうか。プログラムは、それぞれの作品の内部においてすばらしく知的なつながりを保ち、また選択された曲同士の一連の流れも、見事の一言。ショパンのマズルカについても、よく聴かれるような単純な甘ったるい、詩人を装ったような演奏からはかけ離れた演奏だったことは、言うまでもない。要するに、この夜のピョートルは、大文字のAで書かれるような偉大なアーティストだったこと、そしてこのリサイタルがもうすぐ終わろうとしている今季のクラシック界の、特筆すべき夕べであったことは私を含め多くの人が感じたことである。」
大きな流れを持ちつつも、ひとつひとつの作品の細部を捉える、彼の音楽への姿勢が伝わってくるようですね。
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