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2011/11/29 | KAJIMOTO音楽日記

●続いて「ワールド・ピアニスト・シリーズ2012-13」シリーズ会員券発売!

「ワールド・オーケストラ・シリーズ」に続き、今度は「ワールド・ピアニスト・シリーズ2012-13」シリーズ会員券の発売が始まります。
今度のシリーズも、若手-中堅-巨匠と、ピアノ音楽と一口に言ってもこれだけ様々な在りよう、世界があるのか、と実感していただけるものになっていると思います。

KAJIMOTO CONCERT Vol.36 にて詳細をご覧いただけます (PDF)


《ワールド・ピアニスト・シリーズ2012-13》Aシリーズ
●イム・ドンヒョク
5月7日(月)19時 紀尾井ホール
●マウリツィオ・ポリーニ
10月23日(火)19時 サントリーホール
●ラドゥ・ルプー
11月8日(木)19時 東京オペラシティ コンサートホール
●ラン・ラン
2013年1月20日(日)19時 サントリーホール

《ワールド・ピアニスト・シリーズ2012-13》Bシリーズ
●ダン・タイ・ソン
6月26日(火)19時 紀尾井ホール
●マウリツィオ・ポリーニ
11月7日(水)19時 サントリーホール
●ラドゥ・ルプー
11月13日(火)19時 東京オペラシティ コンサートホール
●ラン・ラン
2013年1月26日(土)19時 サントリーホール


カジモト・イープラス会員限定先行受付
12月11日(日)12時 ~ 12月16日(金)18時  ●お申し込み
一般発売
12月19日(月)10時 ~ 12月24日(土)18時  ●お申し込み





巨匠からいけば、まずはマウリツィオ・ポリーニ
イタリア芸術の粋である、彫塑的・造形的な音楽をやる天才として、ショパン・コンクール優勝からスタートしたこのスター・ピアニストは、近年のコンサートを聴いた方なら納得していただけると思いますが、その音は磨かれた美しさを超えていよいよ神秘的となり、ホール全体が広大で深遠な世界ですっぽり包まれるような、巨大な音楽体験をさせてくれます。真の意味で歴史的ピアニスト、と言っていい過ぎでないと思います。
そしてこの巨匠は来年70歳(!)となりますが、音楽を突き詰め、探求する姿勢は決して守りに入りません。ひたすら前へ前へと進み、今度のリサイタルも「ポリーニ・パースペクティヴ」というプロジェクトの一環なのですが、現代音楽―― しかも今度は現存の作曲家の新作も交え―― をベートーヴェンのソナタと対置することで、音楽において「革新」を成し遂げるとは?ということを浮き彫りにしよう、それを多くの人に伝えようと野心を燃やしています。
(このプロジェクトは既にルツェルン・フェスティバルでも開始しています。パリやベルリンでも始められる予定です)

ぜひ、前進をやめない、今なお現在進行形のマエストロ・ポリーニに触れたいものです。




そしてもう一人の巨匠、ラドゥ・ルプー
昨年2010年に9年ぶりの来日を果たし・・・たのですが、京都で1公演行った直後体調を崩して帰国。悔しい思いをした方々には今でも申し訳ない気持ちでいっぱいですが、来年こそはお聴きいただけます!

去る今年の夏に来日したピーター・ゼルキン、またはアンドラーシュ・シフのような人もそうですが、こういう世界の深淵を寡黙に歩み、祈りつつ、"真実"のかけらを一つ一つ拾い上げて大きな音楽へと昇華させるピアニストは本当に少なくなりました。ルプーはその最たるピアニスト。
シフや内田光子さん、バレンボイム、ピリスら同僚も尊敬の声を寄せるルプーは何せインタビューにも応じない、それこそ近年はレコーディングも一切拒否しているので、ライヴで聴くことが彼の音楽に接する「すべて」となりました。しかし、先日もルツェルン・フェスティバルでアバド指揮ルツェルン祝祭管と共演したのをはじめ、世界有数の大オーケストラに続々とラブコールを受ける様子を見るにつけ、その存在感は実に大きいことを感じます。
今回のリサイタルではルプーの十八番中の十八番、深いリリシズムで沈潜と爆発が交錯するシューベルト・プログラム(しかも最後のソナタ!)や、千変万化の独特な音色が活きるであろうドビュッシー他のプログラムと、聴く方も今から万全を期してそのリサイタルに臨む気にさせてくれますね。




ダン・タイ・ソンは、昨年のショパン・イヤーにおけるショパン・コンクール優勝者に相応しい演奏を披露したリサイタル・ツアーや、今年のP.ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団来日公演(このNHK音楽祭公演はBSテレビでもオンエアされました)でのシューマンの協奏曲などで、彼からしか聴かれない、山あいの清流のような澄んだ美しい音を再び響かせてくれました。「ピアノにハンマーがついていないような・・・」という形容にもますます磨きがかかった感じがします。
その美音で「ドビュッシーを聴いてみたいな」と思った方は絶対多いハズ。私もそう思いましたが、そう、来年のドビュッシー生誕150年に合わせ、ダン・タイ・ソンはドビュッシー・プログラムでのリサイタル・ツアーを行います。
カナダのモントリオールという、フランス語圏に在住していることもあり、フランス音楽の極意も身につけているでしょうから、きっと夢のように大きく気持ちを解放させてくれる、羽ばたかせてくれるようなドビュッシーが期待できそうです。




そういえばアジアが続きますね。
もっともラン・ランもアジア・・・を超えて、誰もが認める世界の"スーパースター"。先日もウィーン・フィルと来日して爆発的なリストの協奏曲を弾き、彼の破竹の活躍ぶりは一体いつまでどこまで続くのか。凄いものです。
しかしあのアクロバティックなくらいのピアノを弾くテクニックも、オーバー気味に見えるアクションも決して音楽のかたちを損ねませんし、むしろ、例えばシューベルトのソナタなどの演奏に聴かれるように彼の音楽は深化しています。この深さと、聴く人を楽しませる側面と、実に面白いピアニストだと思います。
社会福祉など、人道的方面にも力を入れるラン・ランならではの幅がそこにあるのかもしれません。




"韓流"ピアニスト、イム・ドンヒョクは、2010年のショパン・コンクールにおいて、優勝したブレハッチに次いで兄ドンミンと3位を分け合いました。でもイムはもう随分前から世界的な活躍をしていて、アルゲリッチは彼のことをいつも絶賛していましたし、2002年にデュトワ指揮N響定期公演でラフマニノフの第2協奏曲を弾いた時も、細身の身体からは想像もできないほどバネのように弾け、ダッシュし、濃い情感の中に沈み込む音楽の幅広さ、そして楽々と自然に音楽が呼吸するさまに感嘆したものです。
今もその音楽性がそのまま厚みを増したようで嬉しい限りです。ぜひイムの「今」を、多くの人に聴いていただきたく思っています。


今度のピアニスト・シリーズも、ぜひご期待下さい!


KAJIMOTO CONCERT Vol.36 にて詳細をご覧いただけます (PDF)


カジモト・イープラス会員限定先行受付
12月11日(日)12時 ~ 12月16日(金)18時  ●お申し込み
一般発売
12月19日(月)10時 ~ 12月24日(土)18時  ●お申し込み

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