NEWSニュース

2018/05/21 | KAJIMOTO音楽日記

●ほとばしるフィジカルな感覚の愉悦と美――ハーディング&パリ管ふたたび!5/25(金)から先行発売


大きな期待をもって音楽監督に就任、そして誰もが予想する以上の大成果を見せてくれたダニエル・ハーディングとパリ管のコンビが来シーズンで終わってしまうとは、残念で仕方ありませんが、それだけに貴重となった12月の来日公演。
カジモト・イープラス会員限定先行受付は5/25(金)からスタートです。




[ダニエル・ハーディング指揮 パリ管弦楽団]
12/14(金)19時 京都コンサートホール
12/17(月)19時 サントリーホール
ベルリオーズ: 序曲「宗教裁判官」op.3
ベルリオーズ: オペラ「トロイアの人々」から 「王の狩りと嵐」
ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61 (Vn: イザベル・ファウスト)
ベートーヴェン: 交響曲第6番 ヘ長調 op.68 「田園」
※上記のように曲目一部変更となりました

12/18(火)19時 サントリーホール
ベートーヴェン: 交響曲第6番 ヘ長調 op.68 「田園」
マーラー: 交響曲第1番 ニ長調 「巨人」

12/14京都    S¥23,000 A¥19,000 B¥15,000 C¥12,000 D¥9,000
12/17、18東京 S¥26,000 A¥22,000 B¥18,000 C¥14,000 D¥9,000 
プラチナ券¥31,000

(12/17、18東京公演)
カジモト・イープラス会員限定先行受付  ●お申し込み
5/25(金)12時 ~ 28(月)18時
一般発売  ●お申し込み
6/3(日)10時~

(12/14京都公演)
カジモト・イープラス会員限定先行受付  ●お申し込み
7/7(土)12時 ~ 10(火)18時
一般発売  ●お申し込み
7/14(土)10時~




パリ管について少しおさらいしておきましょう。
前身のパリ音楽院協会管弦楽団の創設は1828年(ベートーヴェン死去の翌年です)。ざっくり言って、お隣ドイツのライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とともに、当時の作曲家の新曲を次々に初演していきました。ベルリオーズの曲はもちろん、ベートーヴェンの交響曲も当時にどんどんフランス初演しているという、音楽史を体現してきた楽団です。
その「名門」が発展的解消をして、現在のパリ管弦楽団となったのが1967年。いわば「国策」として、わが国のオーケストラはもっとインターナショナルになって、ワーグナーでもブルックナー演奏でも他国にひけをとらないものになるべきだ、となったのですね。
というのは、パリ音楽院管はもちろん優秀だし、殊にフランス音楽を演奏したら他国にひけ、どころか一頭地を抜きます。しかしながら、人数が少なく、例えば先に書いたワーグナーやブルックナーの音楽を必要十分な厚みをもあって演奏するには少々「足りなかった」わけです。

かくして、この楽団は再編成が行われ、まさしく大編成に、そして初代音楽監督として当時のフランス系では最大の指揮者の一人であり、ドイツ音楽に関しても造詣の深い(ゲヴァントハウス管のコンマス出身でもありましたし)シャルル・ミュンシュが就任しました。このコンビの録音には、ベルリオーズ「幻想交響曲」やブラームス「第1交響曲」の名盤がありますが、今聴いてもスゴイ!ものすごい白熱ぶりです。そして前身から続く管楽器のつやつやした音と、半ばスタンドプレイか!?という鮮やかな吹きっぷり、音楽性に惚れ惚れします。そう、このフランス流派ならではの抜きんでた管楽器の魅力こそが、パリ音楽院管から続く・・・ということははるか18、19世紀の作曲者たち存命の頃から続くDNA。それが今でも変わらない、というのは驚異です。
そしてパリ管弦楽団になって増強・強化された弦楽器も、耳にしてすぐ感得できますが、私たちがイメージする「フランス」の洒落た感じ、艶やかで官能的で、これもまたかくも魅力的。もってまわった観念的な「美」ではなく、もっとフィジカルな部分から直接届く「美」です。


ただ、いかんせん、これもフランス的、というべきか、個人主義が強すぎるのか(?)、瞬間瞬間の美の放射はたまらないものがあるのに、時折アンサンブルの整頓に難が・・・玉にキズ、という面が見られたことは事実。(もちろん世界第一級のオケですから、それがいつもいつもってわけではありません)

その点を含め、多くの識者やファンも驚いていましたが、前回2016年のハーディング指揮による来日公演では微に入り細に入り、そして全体としてもびっくりするくらい(!)精緻になっていたのです。全奏者の強烈なくらいの自発的で愉悦に満ちた音楽性や表現意欲と、指揮者の統率の間の均衡。
オーケストラ演奏の理想ではないですか。
それがもう一度聴ける。すごく楽しみです。

***

さて、今回の演奏曲目。
まずパリ管の演奏するベートーヴェン「田園」というと、(私含め)年輩のファンの方々なら頭に浮かぶのではないか、と思うのが、ラファエル・クーベリックが1970年代に指揮した録音。この大指揮者のベートーヴェン交響曲全集は、9曲を9つのオーケストラで振り分ける、という大胆な企画でしたが(「英雄」がベルリン・フィル、「第7」がウィーン・フィル、「第9」がバイエルン放送響など)、「田園」はパリ管。聴いてなるほど、と思うのが、カッコウの声をはじめ、自然の音を描写する管楽器(特に木管)が、他のどのオーケストラで「田園」を聴く時よりも、はるかに目覚ましい。こんなにつややかに鳴っちゃってホントにいいの?と思ってしまうくらい。
今度の来日公演でもそうした「田園」が聴けるのでは?

マーラーはハーディングが力を入れる作曲家の一人ですし、勝負曲もいくつか。色々なオーケストラと彼の交響曲を演奏、録音していますし(ウィーン・フィルとも新日本フィルとも)、前回のパリ管との来日でも、「第5」の快演は記憶に新しいところ。
「巨人」でも「田園」と同じく、カッコウの声や自然描写における管楽器の活躍に大期待ですね!

そして(神のようにあがめるファンのいる)イザベル・ファウストとのベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲!ファウストは故アバドを別としたらハーディングとは最も信頼しあい、共演も多い一人です。アバドからの指名で共演・録音したベートーヴェンとベルクの協奏曲は近年稀にみる名演奏として知られていて、彼女の深いところを見据え、真摯で高潔な精神と一体になった知性と技巧が、厳しくも精錬な音楽を放射してきます。




ハーディング + パリ管 + ファウスト。これはぜひ体験していただきたい来日公演となるはず!そう確信しています。


■チケットのお申込みはこちらから

(12/17、18東京公演)
カジモト・イープラス会員限定先行受付  ●お申し込み
5/25(金)12時 ~ 28(月)18時
一般発売  ●お申し込み
6/3(日)10時~

(12/14京都公演)
カジモト・イープラス会員限定先行受付  ●お申し込み
7/7(土)12時 ~ 10(火)18時
一般発売  ●お申し込み
7/14(土)10時~
 

PAGEUP