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2017/09/12 | KAJIMOTO音楽日記

●シャイー&ルツェルン祝祭管弦楽団 来日を前にVol.3―― メンバーに聞く(2)クレメンス・ハーゲン(Vc)


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クレメンス・ハーゲン Clemens Hagen, Cello



現代を代表する弦楽四重奏団、ハーゲン・クァルテットのチェロ奏者。演奏家としても教育者としても、現在のチェロ界を牽引するひとり。


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――クレメンスさんにとって、ルツェルン祝祭管(LFO)の魅力はどんなところにあるのでしょう?

「私にとってこのオーケストラで演奏する魅力とは、毎年すべての情熱とあらゆる愛情を込めて皆と一緒に音楽を作っていく点にあります。ここにいると音楽を感じていられるので、私たちはずっとこのオーケストラで演奏しているのです。これはとても特別なことです。年に1度ルツェルンに集ってコンサートを行い、10月にツアーに出ることを楽しんでいます。他のオーケストラと比べても、LFOは特別なオーケストラと言えますね」


――あなたはソリストでもあり、何より室内楽のトップ・プレイヤーです。なぜこのオーケストラに参加し続けますか?

「私は室内楽、とりわけ弦楽四重奏とピアノ・トリオを愛していますし、ソリストを務めるのもまた好きなのですが、オーケストラのあらゆるレパートリーも大好きなんです。このレパートリーを演奏するチャンスを得、オーケストラの一員としてオーケストラ作品を知ることができるのを本当に楽しんでいるんですよ。もう本当にすべて魅力的で、それが参加している理由ですね」


――ましてやストラヴィンスキーの《春の祭典》なんて、弾いたことないでしょう?

「ない、ない! 僕にとっては初演ですよ(笑)」


――初めて演奏してみてストラヴィンスキーはいかがでしたか?

「実にエキサイティングで、とてもよい経験でした。この後、ツアーで3回も弾く予定です。ふう」


――アバドからシャイーに指揮者が変わりました。2人の違いは何でしょうか?

「2人が異なった人格であることを知っていますが、比較はしない方がよいとは思います。アバドは素晴らしい音楽家でしたし、シャイーもとても卓越した素晴らしい音楽家で、かつ偉大な指揮者です。最高のオーケストラと仕事をしてきていますし、仕事ぶりも立派なのでオーケストラにとってはとてもよいことです。 そして、彼との共演はとてもエキサイティングなので、我々は彼を愛していますよ」


――シャイーはLFOにどのような新しいものをもたらすとお考えですか?

「もちろん、指揮者は皆新しいアイデアや新しいインスピレーションをもたらします。そう、例えばプログラムですね。アバドはマーラーのサイクルを成し遂げました。一方、今回はR.シュトラウスやストラヴィンスキーといった、まったく別のタイプのプログラムです。私は彼がリスクを負ってでもベストを尽くして新たなことを私たちと一緒にやり遂げようとしているのだと思います。LFOのメンバーもベストを尽くすのが好きですし」


――クレメンスさんにとって、LFOとは何ですか?

「私にとってLFOは、まず第一に、本当にたくさんの喜びを得られるところです。オーケストラで演奏し、様々なレパートリーを演奏し、友達みんなと会えるところ。一奏者としてオーケストラで共に楽しみ、リハーサル後は皆で一緒に食事をする。ルツェルンという町自体も素敵な場所で、魅力的なものやこと、どれもが揃っている。LFOの一員として参加するのは実に素晴らしいことなんです」

――ありがとうございました。私たち日本のファンはあなたとLFOの来日を楽しみにしています。

「私こそ! 心待ちにしているんですよ」


聞き手・文・写真: 松本 學(音楽評論家)


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