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2015/11/11 | KAJIMOTO音楽日記

●音楽の喜びを体感する ――「エル・システマ」がやってくる!

ベネズエラの驚くべき教育システム、「エル・システマ」のオーケストラが間もなく来日します。
聴く人を圧倒的な感動に引き込み、そして何より楽しい!こちらが自然と笑顔になってしまうステージが、音楽が、私たちを待っています。



エル・システマと言えば数年前のNHKドキュメンタリーや書籍を思い出す方もいるかと思いますが、それは「音楽の力が国の治安を驚異的に改善した」奇跡の教育システム。
ベネズエラの貧困層に生まれた子供たちが学校へ行かずにストリートで悪い大人たちによって暴力・殺人・犯罪行為に手を染めていっていた40年前、アントニオ・アブレウ博士が提唱したアイディアは、「オーケストラを創ろう」でした。

「国が楽器を買って子供たちに与えよう、全ての子供たちは自宅から安全な練習会場までバスで送迎しよう、彼らが音楽に触れる時間を作るんだ」

これまでに楽器など演奏したことも見たこともない子供たちが、練習に参加するにつれ、楽器を演奏することの喜び、そして何より”誰かと一緒に音を合わせること”の喜びに目を輝かせていく。
練習に参加する子供たちは言います。「スラムで悪い遊びをする暇なんてない。だって私たちは少しだって多く音楽の練習がしたいんだから!」

アブレウ博士の小さな思いはあっという間に大きな形になり、今ではベネズエラ国内でなんと200を超えるオーケストラが活動しています。
人と一緒になって音を合わせることに目を輝かせる子供たちが、果たして隣の人を傷つけようなどと思うでしょうか――。

この理想に共感した国は次々と「エル・システマ」を取り入れ、今や世界52か国以上でその国それぞれのエル・システマが出来上がっているのです。
そしてベネズエラから日本へ、過去「エル・システマ」発2つのオーケストラの来日公演がありました。

2008年―― 今や若手指揮者の代表格グスターボ・ドゥダメルが率いたシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ(現シモン・ボリバル響)
2013年―― シモン・ボリバル響よりも更に一世代下、若さに溢れるエル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス(指揮:ディートリヒ・パレーデス/レオン・ボットスタイン)





これらのオーケストラ来日を経て、今年は第3世代とも言える、テレサ・カレーニョ・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ(指揮:クリスティアン・バスケス)が来日します。
これまでにも、ザルツブルク音楽祭への出演や何度もヨーロッパ・ツアーを重ねる、この世代では最高のオーケストラと言えます。

一人一人が心から音楽を楽しんでいて、それだけでも見ていて温かい気持ちになるステージ。
オーケストラで演奏することの楽しさを、誰よりも教えてくれるオーケストラに会いに来てください。


<公演情報>
テレサ・カレーニョ・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ
~エル・システマ創設40周年記念~

【チケットのお申し込み】 【公演概要】

指揮: クリスティアン・バスケス
ピアノ: 小曽根 真 (11/17)
会場: 東京芸術劇場コンサートホール

2015年11月17日 (火) 19:00 開演
R.シュトラウス: 交響詩「ドン・ファン」 op.20
ラフマニノフ: パガニーニの主題による狂詩曲 op.43 (ピアノ:小曽根真)
R.シュトラウス: 交響詩「英雄の生涯」 op.40

2015年11月21日 (土) 15:00 開演
バーンスタイン: 《キャンディード》序曲
ヒナステラ: バレエ《エスタンシア》op.8から
カルロス・チャベス: シンフォニア・インディア
ベルリオーズ: 幻想交響曲 op.14
 

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