NEWSニュース

2015/05/11 | KAJIMOTO音楽日記

●かぐわしく豊潤、世界最高のオーケストラが再び秋に来日。―― ロイヤル・コンセルトヘボウ管いよいよ発売!

さまざまな花の香りが漂い、新緑がますます豊かになる5月。まるでこんな自然の豊潤さを音にしたような、世界でも最も美しく麗しいサウンドをもつロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が11月に来日します。指揮するは、この名門楽団が育てたといっても過言ではない若き有望株、グスターボ・ヒメノ。そして同行ソリストには向かうところ敵なし(?!)のライジング・サン・ピアニスト、ユジャ・ワンです。


[ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団]
11月7日(土)16時 京都コンサートホール
11月13日(金) 19時 サントリーホール(東京)

カジモト・イープラス会員限定先行受付  ●お申し込み
(京都)5月17日(日)12時 ~ 21日(木)18時
(東京)5月14日(木)12時 ~ 18日(月)18時

一般発売  ●お申し込み
(両公演とも)5月24日(日)10時~




ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(RCO)について、まずは上述のような書き方をしましたが、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルと肩を並べる世界最高のこの楽団について、改めて長々説明する必要がないのはありがたいことです。
私たちが「ヨーロッパ」というものを思い浮かべたとき――奥行の深い、豊かで柔らかく、古雅なイメージ――それを音として体現するのがRCOです。そして一人ひとりの演奏能力のズバ抜けて高度なこと! 彼らにかかるとどんな楽曲でもまずは美しく瑞々しくなってしまう、というまるで神の手のようです。
しかし、では、いつもおっとりとした保守的なオーケストラかといえば、それは全然違います。そこはファンならよくご存じでしょう。
例えば、1970年代以来古楽の大家アーノンクールがRCOとやるモーツァルト。古楽演奏のスタイルをフレキシブルに取り入れ、アクセントや響きのキツい、従来とはまったく違ったモーツァルト像を提示してみせました(もちろん賛否両論ではありましたが)。しかし、その演奏にはRCOらしい品格に欠けることはありません。
RCOには自分たちの「核」となるものを変えることなく、どのようなスタイルにも順応するオープンな姿勢と柔軟な能力があるのです。もっともそれこそが世界最高のオーケストラの証、と言えるのでしょうけど。



さて、今回、そんなRCOを指揮するのは若きグスターボ・ヒメノ。

え?ヤンソンスじゃないの?―― ヤンソンスは昨年惜しまれつつも首席指揮者を辞任しました。
では次期首席のガッティでもないの?―― ガッティは来年就任予定なので。

という“端境期”にRCOが特に指名したのがヒメノでした。なぜならヒメノは2001年から13年までこの楽団の首席打楽器奏者であったという、彼らの何もかもを知る、いわばファミリーですし(特に打楽器プレイヤーは、オケの響き全体を見通せるわけです)、彼は楽団員時代からヤンソンスの副指揮を務め、その後もアバドやハイティンクのアシスタントを任される存在になっていった、メンバーの「出世頭」でした。
そして今年2月には、急病のヤンソンスに代わって、ついにRCOの指揮台にもデビュー。その成功から今回の日本ツアーの指揮者への抜擢となったわけです。

ところで先日リリースされた、ヒメノが指揮するカメラータRCOのマーラー「第9交響曲」(室内オーケストラ版)というCDがあります。カメラータRCOというのは、首席フルートのエミリー・バイノンらRCOのメンバー15人ほどによる小編成アンサンブルです。
この演奏、見事にRCOのやるマーラー演奏そのもので(当然といえば当然?)、ヒメノも彼らの長所・美点を引き出しリードする以外にも、スペイン出身の演奏家らしい明快なリズムさばきや快いテンポどりなど、自分の長所もその演奏には刻印されていました。こういう感じからいっても、これまでのRCO来日公演のように、首席指揮者であるとともに世界に冠たる大指揮者たち(ハイティンク、シャイー、ヤンソンスら)が指揮をするより、こうした身内(?)が指揮する今回は、もしかするとRCOの、いわば「生地」のようなものがより前面に出て、それがよく味わえるかもしれない―― などと思ったりしました。
そういうわけで、このCDを聴いて、リムスキー=コルサコフ「シェエラザード」やチャイコフスキー「悲愴」などが、一層楽しみになってきています。



そして、ソリストのユジャ・ワンの弾くチャイコフスキーのピアノ協奏曲「第2番」。あの有名な「第1」ではなく、「第2」です!お間違えのないように(笑)。
滅多に演奏されない、しかし意欲的なこの「第2」というのは、最近ではベレゾフスキーが録音したCD、昔だとシューラ・チェルカスキーがN響と共演した名演を私なぞは思い出しますが、確かにこれくらい腕のある名人でないとその魅力が伝わりにくい――逆に言えば名手であれば、いかにもチャイコフスキーらしい、面白く色彩豊かな曲だということがわかると思うのですが、そうなるとユジャ・ワンのような大変なピアニズムの持ち主ならうってつけです。この曲は今、どっぷりとハマって力を入れている、という話ですので、猶更ですね。


RCO × ヒメノ × ユジャ・ワン。
ぜひ、この秋の貴重な来日公演を楽しみにしていてください。



■チケットのお申込みはこちらまで

カジモト・イープラス会員限定先行受付  ●お申し込み
(京都)5月17日(日)12時 ~ 21日(木)18時
(東京)5月14日(木)12時 ~ 18日(月)18時

一般発売  ●お申し込み
(両公演とも)5月24日(日)10時~

PAGEUP