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2015/04/08 | KAJIMOTO音楽日記

●86歳の巨匠ハイティンク、再びLSOと9月に来日!―― まもなく発売開始。

お花見のあと、こんな寒波が来るなんて想像もつかなかったですね。寒い1日でした。
でも来週はきっとまた麗らかな日が戻るでしょう。そして4月15日(水)には、いよいよ9月に来日する、現代きっての巨匠ベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン交響楽団(LSO)のコンサートの先行発売が始まります。

[ベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン交響楽団]
9月28日(月)19時 サントリーホール

カジモト・イープラス会員限定先行受付  ●お申し込み
4月15日(水)12時 ~ 19日(日)18時
一般発売  ●お申し込み
4月25日(土)10時~



2013年にこのコンビが来日した時の演奏を、多くの方が覚えていらっしゃると思います。世界屈指の技量をもつ英国ナンバーワンのオーケストラに、指揮者の叡智、全人格的な「なにか」が注ぎ込まれ、きめ細かいディテールの表現の積み重ねから、とてつもなく大きく深く鳴動する大伽藍のような空間まで、あれはおよそ考えられる最高のオーケストラ芸術の体現――でした。
新聞・雑誌評でも「自然体の佇まいから無限のニュアンスが湧き出してくる至福の名演」「壮大な音の塔がそびえ立つような威容は凄まじい」といった絶賛が相次ぎました。
特にブルックナーの「第9交響曲」の第1楽章コーダや、第3楽章アダージョの途中で起こるカタストロフのごとき全強奏には思わずぶるっと身震いするほどの凄みがあったのを、昨日のように思い出します。



よく言われるように、ハイティンクという名匠は決して器用ではなく、若い頃から、もちろん色々な面で指揮者としてのあらゆる才を持っていたものの(そうでなきゃ、30そこそこであのコンセルトヘボウ管の首席指揮者を任されたりはしません)、やはり“大器晩成”を地で行く人だったのだと思います。
それにハイティンクが来日する際に率いてきたオーケストラ、というと、先のコンセルトヘボウ管以外、80年代以降をあげるとウィーン・フィルシュターツカペレ・ドレスデンシカゴ響、そしてLSOということで、これだけでどういうステイタスにあるアーティストが誰にでもわかるというものです。

そしてLSOと前回来日した時に、「この組み合わせ、意外~」と思った方が多いそうですが、これは彼が古くはロンドン・フィル、その後はコヴェントガーデン王立歌劇場(英ロイヤル・オペラ)の音楽監督をしていたために、同じ土地でかち合ってしまうということでLSOを指揮する機会がなく、2002年から両者が急速に接近し、今ではLSOファミリーのように共演が頻繁になったのです。(ベートーヴェンやブラームスの交響曲全曲チクルスのCDがLSOライヴで発売されています)
なんでもっと早くからつきあってなかったのだろうね?などと両者で言い合ったらしいですが。

それからハイティンクが日本で、彼の十八番のひとつ、マーラーの交響曲を指揮するというのは案外なかったことで、振り返ると近年でいえば、2003年に札幌でPMFオーケストラ(コンマス以下、各セクションの首席にはウィーン・フィルの面々がいました)を振った「第9」、そして2009年にシカゴ響を振った「第6」くらいでしょうか?
ハイティンクの指揮するマーラーに感じるユニークなところは(ユニークという言い方がいいのかどうか)、ディテールを繋ぎ合わせたようになりやすいマーラー演奏に対し、ディテールの色彩は丁寧に描写しながら、響き全体を偏ったものにせずまろやかに、そしてクライマックス、アンチ・クライマックスなどは、流れの行き着く帰結として完璧に構造把握をしながらオーケストラを誘導していく、というあたりでしょうか?だから安心して聴けるのですよね。自分が曲のどこにいるのか、何を聴いているのか、わからなくなるということがない、という。
不安定で神経質なところの多いマーラーの音楽を安心して聴ける、というのも変に聴こえるかもしれませんが、芸術は混沌に秩序を与えるもの、こういった感じはおわかりいただけるのでは?その分、例えば今度の第4交響曲のような(いびつではあっても)天国的至福を夢見て目指した音楽の場合、恍惚とした美に抱かれる予感がしてならないのです・・・。

終楽章のソプラノは、近年宗教曲やリリックなオペラの役柄で評価を上げる、アンナ・ルチア・リヒターが歌います。




それから共演するピアノの名匠マレイ・ペライアのこと。この現代最高のピアニストのひとりが、ハイティンクと若い頃から絶えず共演していることは皆さまもご存じのとおりです。コンセルトヘボウ管とのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集のCDや、同団の創立125周年コンサート(NHKでも生放送され、ブルーレイディスクでも発売されています)でも、このコンビがシューマンの協奏曲を素晴らしく演奏しました。細やかで詩的なタッチを支える誠実で柔らかいオーケストラの音・・・。

「最高の」指揮者 + ピアニスト + オーケストラによる、当代聴き得る最上のコンサート。多くの方々とその場をシェアできれば嬉しいです。
どうぞご期待下さい!


■チケットのお申込みはこちらまで

カジモト・イープラス会員限定先行受付  ●お申し込み
4月15日(水)12時 ~ 19日(日)18時
一般発売  ●お申し込み
4月25日(土)10時~


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