NEWSニュース

2013/08/22 | KAJIMOTO音楽日記

I ❤ ルプー! (6)




本日の「I ❤ ルプー!」(アイ・ラブ・ルプー!)回答者は、音楽ライターのオヤマダアツシさんです。
それではどうぞ!


Q:いままで聴いたルプーの生演奏で特に心に残っている曲は?

来日公演のいくつかで聴いた、ベートーヴェンとシューベルトのピアノ・ソナタ(何番ということではなく)です。それまでルプーの録音をピアノ協奏曲中心で聴いてきた自分に、「これではいけない」と思わせてくれた大きなきっかけでした。ただしベートーヴェンのソナタは現在においても録音自体が少ないため、いまだに飢餓感と空白を埋められていません。


Q:ルプーの録音の中で好きな曲は?

いちばん最初に聴いたのは、アンドレ・プレヴィンと共演したグリーグとシューマンのピアノ協奏曲。当時からのキャッチフレーズである「1000人に1人のリリシスト」が音楽と共に脳へ刻印され、それは自分にとって「リリシストとは何か」を考察するきっかけになりました。特にグリーグの第2楽章、オーケストラが演出する白夜の中で流星のようにまたたくピアノの音には、(最初に聴いてから)30年以上たつ今でも息を呑みます。ちなみに「リリシスト」を探す旅は、いまだにゴールへたどり着いていません。


Q:ルプーが新しいレパートリーに取り組むとしたらどんな曲を聴きたいですか?

2012年の来日公演でドビュッシーの「前奏曲集第2巻」を弾いた今、その関心が「前奏曲集第1巻」や「映像」などへ向かうことに期待します。また、たしかDECCAへの録音もしていないシューベルトのニ長調ソナタ(第17番)は、録音であろうとコンサートであろうと聴きたい曲。もしかするとそのときが「リリシストを探求する長旅」のゴールではないかとさえ思っています。


Q:ルプーに会って話をする機会があれば、本人に何を伝えたいですか?

あなたにとって「(演奏する際の)椅子」とはどういう存在なのか。単なる道具なのか、心を通わせるべきパートナーなのか、それとも自らと一体化する共振媒体なのか。そこになにかしらの哲学はあるのか(ないのか)。


Q:その他、もしお書きになりたいことがあれば、どうぞ!

ぜひ一度でいいから大ホールではなく500人くらいのホールで、その空間ならではの演奏を聴きたいです。たとえチケット代が高額であろうとも。


<回答者紹介~ オヤマダアツシ(音楽ライター)>
音楽誌やネットメディアでの音楽家インタビュー記事や、コンサート(新日本フィル、兵庫芸術文化センター管の定期演奏会ほか)で配布される曲目解説などを執筆。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでは初回よりクラシックソムリエとして活動。著書に『ロシア音楽はじめてブック』がある。

「I ❤ LUPU !」(7)へ続く



<ラドゥ・ルプー 2013年来日スケジュール>

■10月12日(土) 18:00 鎌倉/鎌倉芸術館 大ホール
※リサイタル
【問】カジモト・イープラス 0570-06-9960

■10月14日(月・祝) 19:00 大阪/いずみホール
※リサイタル
【問】カジモト・イープラス 0570-06-9960

■10月17日(木) 19:00 東京/東京オペラシティ
※リサイタル
【問】カジモト・イープラス 0570-06-9960

■10月20日(日) 18:00 東京/サントリーホール
※オーケストラ・プログラム(ルツェルン祝祭管弦楽団)
【問】カジモト・イープラス 0570-06-9960

■10月21日(月) 19:00 東京/サントリーホール
※オーケストラ・プログラム(ルツェルン祝祭管弦楽団)
【問】カジモト・イープラス 0570-06-9960


【リサイタル・プログラム】
シューマン: 子供の情景 op.15
シューマン: 色とりどりの小品
シューベルト: ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D959(遺作)

【オーケストラ・プログラム】
クラウディオ・アバド指揮/ルツェルン祝祭管弦楽団
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番ハ短調 op.37

クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団 来日中止のお知らせ


ラドゥ・ルプー プロフィール

PAGEUP