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2013/02/04 | KAJIMOTO音楽日記

●フランス・ブリュッヘンからメッセージが届きました




今年4月に、<ブリュッヘン・プロジェクト>の一環で、すみだトリフォニーホールにて18世紀オーケストラ&ユリアンナ・アヴデーエワと共演するフランス・ブリュッヘンより、メッセージが届きました。


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 私と18世紀オーケストラの日本でのラスト・コンサートが、“ブリュッヘン・プロジェクト”という一つの大きな枠組みの中で実現することになり、光栄に思っています。私にとって忘れがたいプロジェクトになるでしょう。18世紀オーケストラの演奏を、長いブランクを経て久しぶりに日本の聴衆の皆さんにお届けできることが今から楽しみでなりません。

 これまでの7回に及ぶ18世紀オーケストラの来日で取り上げたのは、バッハ、ハイドン、モーツァルト、そしてベートーヴェンでしたので、今回、その先の時代の音楽をも披露したいと考えました。そのためプログラムは、まず私たち楽団の歴史を振り返るためにベートーヴェンからスタートし、後の時代のシューベルトとメンデルスゾーンに至る、という流れになっています。さらには、最近私たちのレパートリーに新たに加わったショパンも取り上げます。輝かしい才能に恵まれ、若いながらショパンの音楽世界を熟知しているユリアンナ・アヴデーエワとともにピアノ協奏曲2曲を演奏します。

 18世紀オーケストラと私たちは、一般的に“ピリオド楽器”と呼ばれる、作曲当時に使われていた楽器を用いることで、作曲家の意図にさらに接近できるという強い信念を持っています。楽器という手段だけでなく、この世に存在する出来る限りすべての資料に当たり、それを頼りに、作品や演奏法について学び、探究し、掘り下げていくという作業が非常に重要であると考えています。過去のものを完全に再現・再構築することは不可能ですので、私たちの使命はむしろ、“できるだけそれに近いもの”を提示することなのです。もしもバッハやハイドン、あるいは彼らに匹敵する作曲家たちが私たちの演奏を客席で聴いていたら、「まさにこれが自分が目指した音楽である」と喜んで認めてくれる――そんな演奏を私たちは目指しています。

 親愛なる日本の皆さんに、私が指揮をする4月のコンサートを、ぜひ聴いていただきたいと願っています。皆さんと間もなくお目にかかれるのを心待ちにしております。


2013年1月 フランス・ブリュッヘン


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フランス・ブリュッヘン指揮 18世紀オーケストラ 公演情報

会場: すみだトリフォニーホール

■2013年4月4日 (木) 19:00  ●お申し込み
ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 op.36
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 op.55 「英雄」

■2013年4月5日 (金) 19:00  ●お申し込み
モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11 (ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ)※
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21 (ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ)※

※1837年パリ製のエラール(ヒストリカル・ピアノ)を使用予定
※「ナショナル・エディション」を使用

■2013年4月6日 (土) 18:00  ●お申し込み
シューベルト:交響曲第7(8)番 ロ短調 D759「未完成」
メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ短調 op.56「スコットランド」

18世紀オーケストラ プロフィール
 

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