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ピアノ ティル・フェルナーTill Fellner

PROFILE


 ティル・フェルナーは、1993年のクララ・ハスキル国際コンクールに優勝し、国際的な注目を集めたオーストリア人ピアニスト。以来20年以上にわたり、世界最高峰のオーケストラとの共演や、ヨーロッパ、アメリカ、日本の主要ホールや音楽祭への出演を待望される演奏家として活躍している。

 2015年12月には、ベルナルト・ハイティンクの指揮によるモーツァルトのピアノ協奏曲第25番でベルリン・フィルへのデビューを飾り、絶賛された。ヨーロッパやアジアの主要ホールでのリサイタルや、ヘルベルト・ブロムシュテット/N響、ハイティンク/シカゴ響、サー・ネヴィル・マリナー/アカデミー室内管、マンフレッド・ホーネック/マーラー・チェンバー・オーケストラとの共演も2015/16シーズンのハイライトと言える。

 ほかにも、クラウディオ・アバド、ウラディーミル・アシュケナージ、セミョン・ビシュコフ、クリストフ・フォン・ドホナーニ、ニコラウス・アーノンクール、サー・チャールズ・マッケラス、クルト・マズア、ケント・ナガノ、ジョナサン・ノット、キリル・ペトレンコ、クラウディウス・トラウンフェルナー、ハンス・ツェンダーら多くの指揮者と共演。

 室内楽ではイギリスのテノール歌手、マーク・パドモアと定期的に活動し、2016年1月にはハンス・ツェンダーの新作を世界初演。ドイツ、東京、ソウルでもデュオ・リサイタルを行う。2015年にはベルチャ弦楽四重奏団の結成20周年記念ツアーに招かれ、ヨーロッパ各国の主要都市でブラームスのピアノ五重奏曲を演奏したほか、レコーディングも行った。

 近年はピアノ作品の中でも特に重要とされるJ.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」と、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲の演奏に力を注ぎ、2008年から2010年にかけてニューヨーク、ワシントンD.C.、東京、ロンドン、パリ、ウィーンで同ソナタの全曲演奏を行った。現代音楽の演奏にも積極的で、キット・アームストロング、ハリソン・バードウィッスル、トーマス・ラルヒャー、アレクサンダー・スタンコフスキの作品を世界初演している。2012年には1年間演奏活動を休止し、その間を新しいレパートリーの開拓と作曲・文学・映画分野の研鑽に充てた。

 録音ではECMレーベルの専属アーティストとして、J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集第1巻」「インヴェンションとシンフォニア、フランス組曲第5番」、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番&第5番(共演:ケント・ナガノ指揮モントリオール響)」、直近ではハリソン・バートウィッスルの室内楽曲をリリースしている。

 ウィーン生まれ。ヘレーネ・セド=シュタトラー、アルフレッド・ブレンデル、マイラ・ファルカス、オレグ・マイセンベルク、クラウス=クリスティアン・シュスターに師事。2013年秋からはチューリヒ芸術大学で後進の指導にもあたっている。

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