ARTIST
CONDUCTOR

Dina Gilbert

ディナ・ジルベール

その演奏のエネルギーと正確さ、マルチな才能によって注目を集めており、オーケストラ・レパートリーに並々ならぬ情熱を注ぎ、カナダ人作曲家たちの新作の指揮にも献身的に取り組んでいる。カナダのケベック州生まれ。現在、ケベックのレスチュエール管弦楽団とカナダ・ブリティッシュコロンビア州のカムループス交響楽団の音楽監督を務めている。

画期的な演奏を提供しているモントリオールのプロ室内オーケストラ「Ensemble Arkea」の創設者・芸術監督でもあり、これまでに30以上の若手カナダ人作曲家たちによる新作を初演している。また、映画やゲームのサウンドトラックのレコーディングにも頻繁に参加している。
2013年から2016年までモントリオール交響楽団のアシスタント・コンダクターとして活躍。同団のリハーサル、コンサート、レコーディング、ツアーにおいて、芸術監督ケント・ナガノやズービン・メータ、サー・ロジャー・ノリントン、ローレンス・フォスター、ジャンカルロ・ゲレロといった客演指揮者たちのアシスタントを務めた。2016年4月には、アラン・アルティノグルの代役としてホルストの《組曲「惑星」》を振り、批評家から高い評価を得た。

2016年6月、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団のヒップホップ・シンフォニック・プログラムでデビューを飾り、ラッパーのMCソラーやウィル・アイ・アム、Youssoupha、Arsenik、ビッグフロー・エ・オリーといったアーティストたちと共演した。また、ケベックではラノディエール国際音楽祭にも初出演し、同団との共演で映画『レッド・バイオリン』の世界初生演奏上映を指揮した。

カナダ国外では、これまでに中国ユース交響楽団、ミハイル・ホラ・フィルハーモニー管弦楽団(ルーマニア)、エストニア国立ユース・オーケストラ、パルヌ市管弦楽団(エストニア)を指揮している。2014年2月には、サー・ゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクールで選出され、hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)を指揮する機会に恵まれた。2015年シーズンには、オレゴン州のユージン交響楽団とノースカロライナ州のファイエットビル交響楽団を指揮してアメリカ・デビュー。2017年4月と5月にはシンフォニア・ヴァルソヴィアと共演し、新潟と東京で5公演を振って日本デビューを果たした。

2017/2018年シーズンには、レスチュエール管弦楽団とカムループス交響楽団の音楽監督として新たな任期が始まる。また、このシーズンのハイライトとしては、リヨン国立管弦楽団、モントリオールのグラン・バレエ・カナディアン管弦楽団、レジーナ交響楽団、ヌーヴェル・アンサンブル・モデルヌへのデビューや、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、トロント交響楽団、モントリオール交響楽団、メトロポリタン管弦楽団との再共演が挙げられる。

モントリオール大学でジャン=フランソワ・リヴェストならびにパオロ・ベロミアに師事し、博士号を授与された。クラリネット演奏の学士号と指揮の修士号も取得している。さらに、ケネス・キースラー、レオニード・グリン、ペーテル・エトヴェシュ、ヨハネス・シュレーフリ、ピンカス・ズーカーマン、ネーメ・ヤルヴィのマスタークラスを受講。博士課程在籍中には、ケベックの研究振興基金「ソシエテ・エ・キュルチュール」より奨学金を授けられた。カナダ・アーツ・カウンシル、ケベック芸術文学評議会、ペール=リンジー財団からも支援を受けている。

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