ARTISTSアーティスト

指揮 ディナ・ジルベールDina Gilbert

PROFILE


 その演奏のエネルギーと正確さ、マルチな才能によって注目を集めており、オーケストラ・レパートリーに並々ならぬ情熱を注ぎ、カナダ人作曲家たちの新作の指揮にも献身的に取り組んでいる。カナダのケベック州に生まれ、2013年4月にモントリオール交響楽団のアシスタント・コンダクターに抜擢された。以来、同団のリハーサル、コンサート、レコーディング、ツアーにおいて、芸術監督ケント・ナガノや客演指揮者たちのアシスタントを務めている。

 モントリオール交響楽団のリハーサル指揮を定期的に任されているほか、同団のシーズン・プログラムの一環であるイベント、若者向けのコンサート、毎年の公園コンサート「OSM in the Parks」などにたびたび出演。同団の2014年10月のアジア・ツアーと2016年3月のアメリカ・ツアーにも同行した。

 ジルベールは、画期的な演奏を提供しているモントリオールのプロ室内オーケストラ「Ensemble Arkea」の創設者・芸術監督でもある。2012年、オタワの国立芸術センター管弦楽団にデビュー。同年、ピーターボロ交響楽団とカワーサ・ユース・オーケストラのアシスタント・コンダクターも務めた。カナダ国外ではこれまで、ミハイル・ホラ・フィルハーモニー管弦楽団(ルーマニア)、エストニア国立ユース・オーケストラ、パルヌ市管弦楽団(エストニア)、中国ユース交響楽団を振っている。2014年2月には、サー・ゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクールで選出され、hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)を指揮する機会に恵まれた。カナダ出身の若手作曲家とも盛んにコラボレーションを行っており、30以上の新作の初演を任されているほか、映画やゲームのサウンドトラックのレコーディングにも頻繁に参加している。

 昨シーズン、カナダ国内では、トロント交響楽団、メトロポリタン管弦楽団、サグネ=ラック=サン=ジャン交響楽団、サドバリー交響楽団へのデビューを飾った。モントリオール交響楽団とは、とりわけ多数の教育的コンサートで共演したほか、副指揮者としてチャールズ・アイヴズの交響曲第4番をケント・ナガノと共に指揮。さらに、同団の映画音楽コンサートも率いた。昨年4月にはアラン・アルティノグルの代役として、グスターヴ・ホルストの《組曲「惑星」》を取り上げたモントリオール交響楽団の演奏会を振っている。

 今年の夏には、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団にデビューしたほか、カナダのラノディエール国際音楽祭にも初出演し、映画『レッド・バイオリン』の世界初の生演奏上映を指揮。公園コンサート「OSM in the Parks」では、15,000人の聴衆を前にモントリオール交響楽団を率いた。

 2016/2017年シーズンには、ファイエットビル交響楽団(ノースカロライナ州)を指揮してアメリカ・デビューを果たすほか、カムループス交響楽団(カナダ・ブリティッシュコロンビア州)とも初共演する。さらに、自身の室内オーケストラ「Ensemble Arkea」との共演や、メトロポリタン管弦楽団の客演指揮(2公演)も予定されている。

 モントリオール大学でジャン=フランソワ・リヴェストならびにパオロ・ベロミアに師事し、博士号を授与された。クラリネット演奏の学士号と指揮の修士号も取得している。さらに、ケネス・キースラー、レオニード・グリン、ペーテル・エトヴェシュ、ヨハネス・シュレーフリ、ピンカス・ズーカーマン、ネーメ・ヤルヴィのマスタークラスを受講。博士課程在籍中には、ケベックの研究振興基金「ソシエテ・エ・キュルチュール」より奨学金を授けられた。ケベック芸術文学評議会、ペール=リンジー財団からも支援を受けている。
PAGEUP