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指揮 /作曲 タン・ドゥンTan Dun

PROFILE


 世界的に知られるアーティスト、タン・ドゥンは、やはり作曲家兼指揮者であったマーラーとバーンスタインを尊敬し、彼らを目標として活動に取り組んでいる。マルチメディアを活用したり、西洋と東洋の伝統を融合し、独創的でクラシック音楽の枠組みにとらわれない作風は、今日の音楽界で高い評価を得る。グラミー賞、アカデミー賞、グロマイヤー賞作曲部門、ミュージカル・アメリカ・コンポーザー・オブ・ザ・イヤー、ハンブルク市バッハ賞、モスクワのショスタコーヴィチ賞など数々をの賞を受賞。彼の音楽は世界中のオーケストラによって演奏され、オペラハウス、国際音楽祭、ラジオ、テレビなどを通して多くの聴衆から親しまれている。

 作曲家/指揮者として、世界屈指のオーケストラであるロイヤル・コンセルトヘボウ管、ロンドン響、ニューヨーク・フィル、ベルリン・フィル、フランス国立管、BBCフィル、ミラノ・スカラ座フィル、ミュンヘン・フィル、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管などと共演。2014年のフィラデルフィア管の中国ツアーではクリエイティブ・チェアを務めた。文化的なリーダーとして、創作力を通して環境問題や多様な伝統文化の継承を守る活動にも積極的に取り組み、2010年は上海万博の「世界文化大使」を務め、ユネスコ親善大使にも任命された。

 タン・ドゥンの音楽は世界各国で聴くことができる。近年ではマルティン・グルービンガーのために作曲し、ハンブルク北ドイツ放送響が初演したパーカッション協奏曲「“The Tears of Nature”~マリンバとオーケストラのための(日本の津波犠牲者の追憶に)」や自身の故郷、中国の湖南省に伝わる「女書(ニュウ・シュウ)」という書にインスピレーションを受けた作品「女書:The Secret Songs of Women ~13のマイクロフィルム、ハープ、オーケストラのための交響曲」はフィラデルフィア管、N響とロイヤル・コンセルトヘボウ管との共同委嘱作品として初演された。
 GoogleとYouTubeから委託された初めてのインターネット・シンフォニーは、インターネット上で1,500万人の人々が聴取している。オーガニック三部作「水・紙・陶器のための協奏曲」は多くのコンサートホールで演奏され、「紙の協奏曲」はウォルト・ディズニー・コンサートホールの杮落としの際に、ロサンゼルス・フィルハーモニックが初演した。またマルチメディア作品、「ザ・マップ」はボストン響とヨーヨー・マによって初演され、30カ国以上で演奏された。オリジナル・スコアはカーネギー・ホールのコンポーザーズ・ギャラリーに所蔵されている。
 「オーケストラル・シアターIV:門」はN響が世界初演し、中国の京劇、西洋の歌劇(オペラ)、そして文楽との国際的なコラボレーション作品である。ほかに「マルコ・ポーロの4つのシークレットロード」はベルリン・フィルに、ピアノ協奏曲「ファイア」はラン・ランとニューヨーク・フィルによって初演された。また国際オリンピック委員会(IOC)から2008年北京オリンピックのテーマ曲と表彰式の音楽の作曲を委嘱された。

 タン・ドゥンにとってオペラは創造の突破口とインスピレーションの源である。《マルコ・ポーロ》はエディンバラ国際音楽祭から委嘱され、これまでに4つのプロダクションで上演、特にピエール・アウディが演出したネーデルラント・オペラでの上演は世界的な注目を浴びた。他にプラシド・ドミンゴがタイトルロールを歌った《始皇帝》はメトロポリタン歌劇場で初演。《茶(Tea)~A mirror of soul》はサントリーホールが委嘱、世界初演され、その後、リヨン歌劇場、サンタフェ・オペラ、そしてザ・オペラ・カンパニー・オブ・フィラデルフィアでも上演された。ピーター・セラーズが演出した《牡丹亭》は様々なフェスティバル、そしてウィーン、パリ、ロンドン、ローマなどの主要都市などで50回以上も上演されてきた。

 タン・ドゥンのCDは、ソニー・クラシカル、ドイツ・グラモフォン、EMI、オーパス・アルテ、ナクソスからリリースされ、グラミー賞や、日本レコード大賞のベスト・コンテンポラリー・ミュージックCD、BBCのベスト・オーケストラル・アルバムなどを受賞。作品はG・シャーマーから出版されている。

www.tandunonline.com


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