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「ティル・フェルナーは、知性、感性、好奇心、美に対する飽くなき貪欲さ、高い集中力、執着心、楽器をうらやましいほどまでに意のままに扱う力、強いリズムの制御力、これらすべてを持ち合わせている」 ― アルフレッド・ブレンデル(2004年2月)
ティル・フェルナーは1972年ウィーンに生まれ、ウィーン音楽院でヘレーネ・セド=シュタットラーのもとで学び、その後マイラ・ファルカス、アルフレッド・ブレンデル、オレグ・マイセンベルクに師事した。
フェルナーは1993年クララ・ハスキル国際コンクールでの優勝を機に世界的にその名が知られるようになった(このコンクール初のオーストリア人の優勝者である)。1998年ウィーン・モーツァルト協会からモーツァルト解釈賞を授与されている。
フェルナーはこれまでに多くの名門オーケストラと共演を重ねている。おもな共演オーケストラはアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ管弦楽団、BBC交響楽団、カメラータ・ザルツブルク、シカゴ交響楽団、バーミンガム市交響楽団、ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニック、ウィーン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団、おもな共演指揮者はクラウディオ・アバド、アンドリュー・デイヴィス、ニコラウス・アーノンクール、クリストファー・ホグウッド、ハインツ・ホリガー、マレク・ヤノフスキ、サー・チャールズ・マッケラス、サー・ネヴィル・マリナー、ケント・ナガノ、ミシェル・プラッソン、ユッカ=ペッカ・サラステ、レナード・スラットキン、クラウディウス・トラウエンフェルナー、フランツ・ウェルザー=メスト、ハンス・ツェンダーらである。室内楽では、アルバン・ベルク四重奏団、トーマス・ツェートマイヤーらと共演し、ハインリヒ・シフとはベートーヴェンのチェロとピアノのための作品全集を録音し、フィリップスより発売されている。
ヨーロッパ、南北アメリカの数多くの都市で演奏会を行っている。また、多くの主要な音楽祭からも招かれ、これまでに出演したものでは、シュヴァルツェンベルクのシューベルティアーデ、ウィーン音楽週間、モーストリー・モーツァルト(ニューヨーク)、タングルウッド音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭、モントルー=ヴェヴェイ音楽祭、ルール・ピアノ音楽祭、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、ザルツブルク・モーツァルト週間、ザルツブルク音楽祭、エディンバラ音楽祭などがある。
1999年/2000年のシーズンには、バッハの平均率クラヴィーア曲集第1巻とベートーヴェンの5つの後期のソナタを組み合わせたプログラムで公演を行なったが、2003年/2004年のシーズンでは、バッハの平均率クラヴィーア曲集第2巻にブラームス、リスト、クルターク、リゲティ、フランク、メシアンの作品を組み込んだ3公演によるリサイタルシリーズを企画した。このシリーズはウィーン、ロンドン、ヴェヴェイ、ドイチュラントベルクで行なわれたほか、このプログラムの一部によりアムステルダム、バルセロナ、ミラノ、ワシントンでも公演があった。このほか、同シーズンの特筆すべき公演は、ザルツブルク・モーツァルト週間でのウィーン・フィルとの共演、サー・チャールズ・マッケラス指揮のフィルハーモニア管弦楽団との共演がある。
2004年/2005年のシーズンには、ニューヨークのカーネギーホールにデビュー、ウィーン交響楽団とはブラームスの二つのピアノ協奏曲を共演している。2005年6月には、エリザベス・バティアシヴィリ(ヴァイオリン)とエイドリアン・ブレンデル(チェロ)とともに演奏旅行を予定している。
ティル・フェルナーは多数のCDを録音しているが、2004年2月EMIからリリースされた「バッハ・平均率クラヴィーア曲集第1巻」が最新のものである。
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