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| オーケストラ 2006 11.25〜12.3 |
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ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
マリス・ヤンソンス : 指揮 |
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Royal Concertgebouw Orchestra / Mariss Jansons |
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「2004ベスト・コンサート」 (音楽の友) 堂々の第1位!
新たなるカリスマ、ヤンソンス率いる
ヨーロッパの超名門オーケストラが
2年の熟成を経てさらなる感動を呼び覚ます
“ビロード”の弦、“黄金”の金管、“典型的なオランダ風の音色”の木管が織り成す独特にしてゴージャスな響き。オーケストラを聴く喜びの究極がここにはある−− 1888年に創設され、100周年を迎えた1988年に「王立」の称号を授けられたオランダが誇るスーパー・オーケストラが、現代のカリスマ、次代の巨匠ヤンソンスを首席指揮者に迎えた直後に来日した2004年。各コンサート会場は、異様なまでの興奮の坩堝と化し、すさまじいばかりの拍手に包まれた。ヤンソンスの神がかりとも評される統率力は、各新聞でも絶賛を博し、ほぼ同じ時期に来日公演を行ったウィーン・フィル、ベルリン・フィルを押さえて2004年「音楽の友」誌35人の音楽評論家・音楽記者が選ぶ年間コンサートの第1位に選ばれた。
“幸せな結婚”から2年。このコンビの再来日にいやがうえにも期待が高まる。
CD=RCOレーベル、フィリップス、デッカ/ユニバーサル ミュージック
●プロフィール
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
1888年創設。初期の首席指揮者、ケスとメンゲルベルクのもと、たちまちヨーロッパ有数のアンサンブルに成長を遂げ、その後もヴァン・ベイヌム、ハイティンクの指導に加え、多彩な客演指揮者たちの手によって、柔軟性に富む最高級のオーケストラに磨き上げられた。
1988年には創設100周年を記念して女王から「王立」の称号を授与された。2004年9月にマリス・ヤンソンスが首席指揮者に就任。その就任コンサートや11月に早速行われた来日公演は、近年まれにみる絶賛に包まれた。
設立当初から同時代の作曲家たちと密接に関わり、R.シュトラウス、マーラー、ラヴェル、ドビュッシー、ストラヴィンスキー、シェーンベルク、ヒンデミット、近年ではベリオ、ノーノ、マデルナ、ペルト、アダムズらが自作を指揮し、バルトーク、ラフマニノフ、プロコフィエフたちも自作のソリストとして演奏するなど時代をリードしてきた。録音も膨大で1000点にも及んでいる。
●マリス・ヤンソンス (首席指揮者)
1943年ラトヴィアのリガ生まれ。父は名指揮者アルヴィド・ヤンソンス。レニングラード音楽院でヴァイオリン、ピアノ、指揮法を学び、さらにウィーンでスワロフスキーに、ザルツブルクでカラヤンに師事。1971年カラヤン・コンクール入賞。1973年レニングラード・フィル(現サンクトペテルブルク・フィル)の音楽監督ムラヴィンスキーからアシスタントとして招かれ、以後長年にわたり同団を指揮。
1979年から2000年まで20年以上にわたりオスロ・フィルの音楽監督を務めて同団を国際的なレベルに引き上げ、1997年からはピッツバーグ響の音楽監督としても手腕を発揮した。
2004年8月からロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席指揮者に就任。また2003年にはバイエルン放送響の音楽監督にも就任。
世界の超一流オーケストラから客演に招かれ、ザルツブルク音楽祭には毎年違うオーケストラと来演している。
レコーディングはEMI、シャンドス、シマックスから膨大な数をリリース。オスロ・フィルとの数々の名盤に加え、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、レニングラード・フィルなどとも録音している。
1995年ノルウェー王国功労星章を受章。アンダース・ヤーレ・ノルウェー文化勲章も授与。サンクトペテルブルク音楽院教授。
●コンサート評から
カリスマの確信と集中力
アムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の第6代首席指揮者に就任したばかりのマリス・ヤンソンスだが、プログラム前半のベートーヴェン交響曲第2番から、度肝を抜くような演奏を繰り広げてくれた。強烈なドライブ感とエネルギーの漲り、綬徐楽章における歌いまわしの古典的な均整、すべての音符が何の作為もなく自然に運ばれていくという印象、作品を熟知している音楽家にだけ可能な優美な遊びの感覚。多くの点でヤンソンスは、かつて聴いたC・クライバーのベートーヴェンを連想させた、と言えば、これは恐らく指揮者に対する最大の賛美になるだろう。前半終了後に既にヤンソンスは5回もステージに呼び戻されたが、ベートーヴェンの2番でこれだけ聴衆をエキサイトさせられる指揮者は、めったにいまい(8日 山口県岩国市・シンフォニア岩国)。
言い尽くされたことだが、オーケストラの圧倒的な能力についても触れないわけにはいかない。黒檀のような弦楽器の響きの重厚さと、暗闇に光る黄金のごとき金管。木管のピッチの正確さは比類がなく、しかも職人芸的な手作りの温かみを失わない。そして独奏では、ごく短いパッセージであっても、ため息が出るような名人芸を聴かせる。これほどの機能的な高さを備えつつ、個性的なローカルカラーを失っていないオーケストラは、ヨーロッパでも数えるほどしかないだろう。(中略)
微塵の疲れも見せずアンコールで演奏された『ばらの騎士』組曲を含め、数年に一度出あえるかどうかのこの稀有な演奏会の聴衆の一人でいられたことを、心から幸せに思わずにはいられない一夜であった。
岡田 暁生 (朝日新聞 2004年11月11日)
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