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器楽

ホルン


ラデク・バボラーク (ホルン)
ホルン
ラデク・バボラーク
Radek Baborák, Horn
ホルンの革命児!
ベルリン・フィル首席バボラークが切り拓く前人未到の世界



 「音楽より先に“ホルン”が聴こえてくるような演奏はしたくない。この楽器の本領を多くの人に知ってほしい」という言葉のとおり、コンサートでCDで常に奇跡の名演を聴かせるバボラーク。2004年には約半月の来日期間中に、日本フィルとの協奏曲、ソロ・リサイタル、アフラートゥス・クインテットとしてのコンサート、『バボラークの世界』と題したオーケストラ伴奏のリサイタル、小澤指揮水戸室内管弦楽団との共演という超充実のメニューを楽々とこなす一方、“バボちゃん”の愛称で中高生からアマチュア、プロまでホルン界のアイドルとしての人気をますます高めた。もはや既存の協奏曲では飽き足らず、『ブラームス:ホルン三重奏曲』の管弦楽版編曲を委嘱、日本初演も予定するなど、ますます目が離せない。
 CD=クリストン/オクタヴィア・レコード


●プロフィール


 1976年チェコのパルドゥビツェ生まれ。8歳でホルンを始め、16歳でプラハの春第3位、17歳でジュネーヴ第2位、マルクノイキルヒェン優勝、ミュンヘン優勝と国際コンクールを次々と制覇、“ホルンの革命児”、“百年に一人の逸材”と大きな注目を集める。プラハ音楽院在学中からチェコ・フィルの首席奏者を務め、ミュンヘン・フィル、バンベルク響の首席奏者を経て、2003年からベルリン・フィル首席奏者に就任。小澤征爾の信頼も厚く、サイトウ・キネン・オーケストラにも参加している。レコーディングも協奏曲から室内楽まで数多く、2002年にリリースされた『バッハ:無伴奏チェロ組曲』は世界中で話題となっている。


●CD評から


 天才ホルニスト。バッハの頂きをへて今、「世界最高峰」へJ.S.バッハ:3つのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ、他「天才」「俊秀」「革命児」「奇跡」「神業」「世界屈指」「前人未踏」「百年に一人の逸材」……ホルン奏者、ラデク・バボラーク(1976〜)を評するコピーを見渡せば、日本語で考えられ得る究極の賛辞ばかりがたちどころに集まる。書き手のほうが、これ以上彼について何と表現したらよいのか、言葉の限界にもどかしささえ感じているような賛美の数々だ。そんなバボラークは昨年、ベルリン・フィル首席奏者に就任。もはやこれ以上手に入れるものはない、名実ともに最強のホルニストとなったのである。(中略)
 「音楽より先に“ホルン”が聞こえてくるような演奏はしたくない」。多少の慣れもあってか、この作品では衝撃的だった前作に比べて、バボラークの言葉に呼応する聴き方ができるのではないかと思う。だがそうはいっても、今にもプルンとひっくり返りそうな危うさなどみじんもなく、聴き手に安心感すら与えているホルンに、驚きを隠すことはできまい。神と隣り合わせのバッハを向こうにまわし、まさに天に突き刺さんばかりのマッター“ホルン”。今後ますますスタミナ、気力ともに充実させながら、「世界最高峰」のホルニストは、バッハの頂きへと向かってさらに登攀し続けるのであろうか。

緒方 英子 (レコード芸術 2004年7月号)


LINKS

 ・ 公式ホームページ http://radek.baborak.com/



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