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コントラルト


ナタリー・シュトゥッツマン (コントラルト)
コントラルト
ナタリー・シュトゥッツマン
Nathalie Stutzmann, Contralto
深々とした響きと稀有な表現力魅惑のコントラルトが誘う夢幻の世界


 深く、稟とした声と類稀な表現力が絶賛される貴重なコントラルト歌手。十八番とも言うべきヘンデルのオペラや宗教曲から、ドイツ・リート、フランス歌曲まで世界中の音楽ファンを魅了してやまない。2002年の日本ツアーではシャイー指揮のロイヤル・コンセルトヘボウ管公演でマーラー交響曲第3番のアルト独唱を務め、静かな中にも優しさに満ちた見事な歌唱で深い感銘を与えた。続く2004年の日本ツアーでは大植英次指揮のハノーファー北ドイツ放送フィルとマーラーの《亡き子をしのぶ歌》で共演し、さらにリサイタルではシューベルトの《冬の旅》を歌って、再びファンを魅了した。
 CD=RCAレッドシール/BMGファンハウス、カリオペ/キング・インターナショナル


●プロフィール


 パリに生まれ、ソプラノ歌手である母にトレーニングを受けた。1983年パリ・オペラ座音楽学校に入学、ハンス・ホッターにドイツ・リートを学んだほか、ピアノ、ファゴット、室内楽の学位を首席で取得。早くから頭角を現し、歌曲、宗教曲、とりわけバロック・オペラの分野で注目を集める。シャンゼリゼ劇場、カーネギーホール、ウィーン楽友協会、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ミラノ・スカラ座、ベルリン・フィルハーモニーなど、世界の檜舞台で、一流オーケストラ、指揮者とのコンサート、オペラ、リサイタルに活躍。録音も『シューマン:歌曲集』や小澤征爾指揮による『マーラー:交響曲第2番』、『シューベルト:冬の旅』をはじめ50点以上をリリースし、数々の賞を受賞している。1996年フランス共和国芸術文化勲章受章。


●コンサート評から


 妖艶な低声 見事な表現力シュトゥッツマンは艶やかな声を見事にコントロールし、発音も力みかえって不自然なところがなく、常に流麗さを保っていた。そのようなスマートな歌唱を基本としながらも、劇的な表現にも意を払っていたことが印象に残る。
  コントラルトならではの妖艶な低声をもつシュトゥッツマンの演奏を聴いて、《冬の旅》を男声歌手の専売特許という狭い枠組みに押し込めておく必要はないと痛感した。解釈の可能性を拡大する女声歌手による歌唱が今後、増えることを希望したい。もちろん、シュトゥッツマンのように、第一級の歌手でなければならないのは言うまでもないだろうが。(5月14日 王子ホール)

安田 和信 (読売新聞 2004年5月18日)


LINKS
・ 公式ホームページ http://www.nathaliestutzmann.com/

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