●プロフィール
ブダペストの名門フランツ・リスト音楽院の同窓生によって創設され、1963年にデビュー。以来、リーダーのヤーノシュ・ローラを中心としたほぼ不動のメンバーによる比類ない絶妙のアンサンブルで、世界的な名声を博している。レコーディングやコンサートで共演したアーティストも、モーリス・アンドレ(トランペット)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、ジャン=ピエール・ランパル(フルート)、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)、ヘンリク・シェリング、ユーディ・メニューイン、アイザック・スターン(ヴァイオリン)など錚々たるソリストたちが名を連ねている。
●コンサート評から
一連のツアー・プログラムを見ると、大部分がハンガリーやその周辺の民族音楽にかかわる作品ばかり。まずこれが面白い。当日もそれに沿って、バルトーク/弦楽器のためのディヴェルティメント、ブラームス/ハンガリー舞曲(9曲)、モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」(ソロ/前橋汀子)、同じくピアノ協奏曲第27番(ソロ/小山実稚恵)という構成。ちなみにこのアンサンブルは指揮者を置かず、コンマスのローラがリードを務める。最も彼らの特徴が良く出ていたのはブラームス。例えば日本人が日本民謡を歌う時に、自然に湧き起こる感情とか抑揚。それは理解とか学習を越えた所、或いはそれ以前のDNAの成せるワザ。それが彼らのブラームスにはあった。(1月22日 サントリーホール)
石原 立教 (音楽現代 2005年4月号)
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