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声楽

メゾ・ソプラノ


アンネ・ソフィー・フォン・オッター (メゾ・ソプラノ)
メゾ・ソプラノ
アンネ・ソフィー・フォン・オッター
Anne Sofie von Otter, Mezzo Soprano
あふれる歓びも、深い悲しみも 静けさと優しさを湛えて歌う
北欧が生んだ稀代のディーヴァ



 ショルティ、クライバーに愛され、アバド、ハイティンク、ブーレーズ、ガーディナー、さらにハーディング、ミンコウスキが全幅の信頼をおく現代屈指のメゾ・ソプラノ。レパートリーは幅広く、時代はバロックから現代まで、英・独・仏・伊・北欧の言語を自在に操り、さらにロックの鬼才エルビス・コステロとのコラボレーションにまで及ぶ。“基本”に忠実でありながら、既成概念にとらわれない柔軟性を備え、真に高度でプロフェッショナルな芸術家だけがもつ親しみやすさ、優しさ、そして暖かさを湛えるフォン・オッター。彼女が放つオーラはまさに、美声と美人の国、スウェーデンが生んだ“本物”の宝石の輝きである。
 CD=ドイツ・グラモフォン、アルヒーフ/ユニバーサルミュージック


●プロフィール


 スウェーデン生まれ。ストックホルムで教育を受け、さらにロンドン・ギルドホール音楽大学で学ぶ。バーゼル歌劇場の所属プリンシパルを務めた後、ソリストとしてのキャリアを踏み出す。巨匠といわれる指揮者たちの全てと共演、とりわけカルロス・クライバー指揮ウィーン国立歌劇場の《ばらの騎士》におけるオクタヴィアン役は、ファンの記憶に永遠に残る名演であり、DVDもリリースされている。リサイタルも同郷のベングト・フォシュベリをピアニストに、世界各国の主要なステージで歌っている。ドイツ・グラモフォンに数多くの録音があり、2005年春には『しばしの音楽で/バロックメロディ』をリリース。つねに新たなジャンルやレパートリーに取り組み、進化し続けている。


●コンサート評から


 オッターのシューベルトを聴いて、驚くことはあっても、おののくことはない。驚くのは、歌が微に入り細にわたって磨かれているからだ。〈春に〉の細密画に危険はない。皆がそこにあってほしいと願うはずの風景が、これ以上のこまやかさはないとばかりに描かれている。驚きながら安堵できる。
 マーラーのあと、ヴァイルの《ナナの歌》になる時に、水戸のホールにベルリンのキャバレーの匂いがした。アンコールで身体をくねらせてカルメンになり〈セギデーリャ〉を歌った時にも、空気の変わるのがわかった。私たちは、現代最高の案内人に導かれ、歌の美の回廊をめぐった。(5月2日 水戸芸術館コンサートホール)

堀内 修 (音楽の友 2003年7月号)


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  ・ 公式ウェブサイト http://www.annesofievonotter.com/


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